★開催国ブラジルがPK戦までもつれ込んだドイツとの激闘を制して悲願の五輪初優勝《リオ五輪》
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▽リオデジャネリロ・オリンピック(五輪)決勝、U-23ブラジル代表vsU-23ドイツ代表がマラカナンで行われ、1-1で90分を終了した。そして延長戦でも決着がつかずに迎えたPK戦を5-4で制したブラジルが悲願の五輪初優勝を飾っている。
▽リオデジャネリロ・オリンピック(五輪)決勝、U-23ブラジル代表vsU-23ドイツ代表がマラカナンで行われ、1-1で90分を終了した。そして延長戦でも決着がつかずに迎えたPK戦を5-4で制したブラジルが悲願の五輪初優勝を飾っている。
▽ブラジルサッカー史上、初の金メダル獲得を目指すカナリア軍団は、6-0と大勝した準決勝のU-23ホンジュラス代表戦と同様のスタメンを送り出した。システムは[4-3-3]を採用し、GKにヴェヴェルトン、4バックに右からゼカ、マルキーニョス、カイオ、ドウグラス、中盤アンカーにR・アウグスト、インサイドにルアン・ヴィイエラとワラセ、3トップに右からガブリエウ・バルボサ、ガブリエウ・ジェズス、ネイマールと配した。
▽一方、U-23ナイジェリア代表戦を2-0と快勝したドイツも準決勝と同様のスタメンを送り出し、システムは[4-2-3-1]を採用。GKにホルン、4バックに右からトルジャン、ギンター、ジューレ、クロステルマン、中盤センターにベンダー兄弟、2列目に右からブラント、マイヤー、ニャブリと並べ、1トップにゼルケが入った。
▽一進一退の攻防となった序盤を経て、徐々にブラジルがボールを保持する展開となった決勝。そんな中、最初の決定機を掴んだのはドイツ。11分にブラントがバー直撃のミドルシュートを浴びせてブラジルをけん制した。
▽圧力を強めるブラジルは14分にルアンのボレーシュートでゴールに迫るもDFにブロックされる。さらに23分には右CKからレナト・アウグストが合わせたシュートは枠の左へ外れる。それでも、ネイマールの仕掛けで打開にかかるブラジルは27分に先制した。ボックス手前左で得たFKをネイマールが直接狙うと、枠の左上を捉えたシュートがバーを直撃してゴールに吸い込まれた。
▽失点したドイツは31分に反撃。左サイドからのFKをマイヤーが合わせたシュートはDFに当たって枠を逸れる。さらに直後のCKからマイヤーの放ったシュートはGKヴェヴェルトンの正面を突いた。
▽オープンな展開となる中、ドイツは35分に右サイドからのFKをS・ベンダーがヘッドで合わせたシュートはバーを直撃。ハーフタイムにかけてはポゼッションするブラジルが主導権を握り、前半を1点リードして終えた。
▽迎えた後半、攻めあぐねていたドイツだったが、59分に試合を振り出しに戻す。トルジャンの右サイドからのクロスをマイヤーがダイレクトで合わせ、ゴール左に流し込んだ。
▽失点を受けて攻勢に転じるブラジルが63分にレナト・アウグストのミドルシュートでゴールに迫った中、ドイツは67分に負傷したL・ベンダーに代えてプロメルを投入するアクシデントに見舞われる。
▽引き続き、ブラジルが圧力をかける展開の中、70分にブレーキとなっていたバルボサに代えてフェリペ・アンデルソンを投入する。すると77分にはそのフェリペ・アンデルソンがネイマールのスルーパスを受けて独走し、GKと一対一になりかけたが、戻ったDFに阻まれてしまう。さらに直後のネイマールのコントロールシュートはわずかに枠を外れた。
▽86分、劣勢のドイツはマイヤーがカウンターからシュートに持ち込んだが、相手GKを脅かすには至らず、延長戦へ突入した。その延長戦では前半6分にルアンがカウンターから持ち上がってシュートに持ち込む決定機を演出するもDFにブロックされ、勝ち越すことはできない。
▽迎えた延長後半開始1分、ネイマールのスルーパスに抜け出したフェリペ・アンデルソンがGKホルンと一対一となるも、シュートをブロックされてしまう。その後もブラジルが攻勢に出たが、決定打は生まれずに120分を終えた。
▽運命のPK戦では両チーム共に4人が成功した中、ドイツ5番手のキッカーを務めたペテルゼンのシュートをGKヴェヴェルトンが止めると、ブラジル5番手のキッカーを務めた主将ネイマールが決めて勝負あり。激闘を制したブラジルが悲願の五輪初優勝を果たし、金メダルを獲得した。
[PK戦4-5]
ギンター ○ ○ R・アウグスト
ニャブリ ○ ○ マルキーニョス
ブラント ○ ○ ラフィーニャ
ジューレ ○ ○ ルアン・ヴィエイラ
ペテルゼン × ○ ネイマール
2016年8月21日(日)8:25