バイエルンは18日、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ(27)を買い取りオプション付きの1年間のレンタル移籍で獲得したことを発表した。背番号は「10」に決定している。
なお、バルセロナ側の発表によると、バイエルンはコウチーニョの1年間のレンタル料として850万ユーロ(約10億円)と、同選手の給与全額を支払うことになる。さらに、来夏に買い取る場合の移籍金は1億2000万ユーロ(約142億円)となる。
バイエルンの新たな10番を背負うことになったコウチーニョは新天地での意気込みを語っている。
「僕にとって今回の移籍は新たな国、ヨーロッパの最高のクラブの1つでの新たな挑戦を意味しているんだ。バイエルンのような偉大なクラブでのチャレンジをとても楽しみにしているよ」
「僕は多くの大きな野心がある。その野心を新しいチームメートと共に達成できることを確信しているよ」
また、バイエルンで最高経営責任者(CEO)は務めるカール=ハインツ・ルンメニゲ氏は、今回の交渉が非常にタフなものであったことを認めている。
「我々はかなり長い間、フィリペ・コウチーニョの獲得交渉に取り組んでいた。それだけにこの交渉を完了できたことを心から嬉しく思っている。今回の移籍に同意してくれたバルセロナに感謝を伝えたい。フィリペはその創造性と圧倒的なスキルによって、すぐさま我々の攻撃を強化してくれるプレーヤーになるはずだ」
さらに、今回の獲得交渉を主導したスポーツ・ディレクター(SD)のハサン・サリハミジッチ氏は、コウチーニョ自身がバイエルン行きを強く希望していたことを明らかにしている。
「フィリペはバルセロナとの交渉を通じて、非常に明確にバイエルンへの移籍を熱望していることを我々に示してくれた。彼は素晴らしい能力を持ったワールドクラスのプレーヤーだ。加えて、前線の多くのポジションで起用することが可能だ。そのため、バイエルンのスカッドのクオリティーはより上がることになる。フィリペ・コウチーニョの存在は我々が今シーズンに設定している大きな目標を達成する助けとなるはずだ」
ブラジル代表として56キャップ16得点を誇るコウチーニョは、2018年1月にリバプールからバルセロナに移籍。移籍金1億6000万ユーロ(約189億7000万円)でのバルセロナ加入だった。
だが、大きな注目を集めた加入当初と裏腹、プレーでサポーターの心を掴めず…。在籍1年半で公式戦76試合21得点11アシストの数字を残したが、今夏移籍の見方が取り沙汰されていた。
◆バイエルンの新10番に!