★【J1ピックアッププレビュー】1pt差の裏天王山! ガンバ入りのスサエタはベンチ入りか《G大阪vs鳥栖》

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プレーオフ参戦ラインを挟み、わずか1ポイント差のガンバ大阪(14位/勝ち点28)とサガン鳥栖(16位/同27)。苦境からの脱却を狙う両者が14日にパナソニック スタジアム 吹田で行われる明治安田生命J1リーグ第26節で相対する。

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プレーオフ参戦ラインを挟み、わずか1ポイント差のガンバ大阪(14位/勝ち点28)とサガン鳥栖(16位/同27)。苦境からの脱却を狙う両者が14日にパナソニック スタジアム 吹田で行われる明治安田生命J1リーグ第26節で相対する。

◆ルヴァン杯準決進出の勢いに乗じて〜ガンバ大阪〜
J1首位のFC東京を退け、2年ぶりのルヴァンカップ準決勝進出を果たしたG大阪。だが、肝心のJ1リーグは依然、苦しい戦いが続く。敗北した前節の横浜FM戦まで6試合無敗を継続して着実に勝ち点を積み上げたが、蓋を開けると、7月13日に行われた第19節の清水戦を最後に勝利から遠ざかり、残り5試合は全てドロー。負けはしないが、勝ちもしない状況が続いたことで下位に追い上げを許してしまった。攻守が噛み合わず、再び降格の危険水域に陥ったなかで迎える今節は鳥栖が相手。負けるようだと、プレーオフ圏に転落する可能性もあるだけに、ルヴァンカップ準決勝進出の勢いに乗じてどんな形でも勝利が欲しい一戦となる。

◆勢いを持って敵地での大一番へ〜サガン鳥栖〜
ルヴァンカップの戦いがなかったことで、代表ウィーク期間を休養と修正の時間に充てることができた鳥栖。逆転で2試合ぶりの勝利を掴み取った前節の仙台戦を含めて、ここ5試合で3勝1分け1敗の成績が示すように終盤戦に差し掛かり、ギアを上げている。そういう勢いが生まれつつあるなかで、今節相対するのは、わずか1ポイント差で射程圏内に入るG大阪。勝てば一気にプレーオフ圏内から抜け出すチャンスもあるだけに、チームとしても士気は高いはずだ。中断期間に施したという7試合連続失点中の守備面の修正を結果に反映させられるか。相手は10試合連続得点中だけに、好調な攻撃陣の勢いを削ぐような失点は避けたい。

【予想&フォーメーション】
◆ガンバ大阪[4-4-2]
(c) CWS Brains, LTD.
GK:東口順昭
DF:高尾瑠、三浦弦太、キム・ヨングォン、鈴木雄斗
MF:井手口陽介、遠藤保仁、小野瀬康介、倉田秋
FW:パトリック、宇佐美貴史
監督:宮本恒靖
ルヴァンカップの戦いから回帰した4バック継続が有力。新加入のマルケル・スサエタはベンチ入りが濃厚だ。そのほか、ルヴァンカップ2試合で先発外の宇佐美貴史に関して、復帰を予想。本来の輝きを取り戻しつつある井手口陽介の存在感に期待がかかる。

◆サガン鳥栖[4-4-2]
(c) CWS Brains, LTD.
GK:高丘陽平
DF:原輝綺、高橋祐治、高橋秀人、金井貢史
MF:松岡大起、原川力、安庸佑、イサック・クエンカ
FW:金森健志、金崎夢生
監督:金明輝
チームの状態は悪くないだけに、ケガ人が出ていなければ、大幅なメンバー変更は考えにくい。今節も金崎夢生をはじめとする調子の良い攻撃陣が継続して輝けるかが勝敗のカギを握ってくる。

【注目選手】
パトリック(ガンバ大阪)
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G大阪の注目選手は、スタメン入りが有力なパトリックだ。同じく今夏復帰した宇佐美の状態が上がってこないなか、先のルヴァンカップで準決勝に導くアウェイゴールを挙げるなど、得点源として奮闘。大一番となる今節も決定的な働きが求められる。この男が勢いづけば、チームも自ずと活気づくだけに、鳥栖相手にハットトリックを記録した2014年のホーム戦の再現に期待だ。

金崎夢生(サガン鳥栖)
(c)J.LEAGUE PHOTOS
対して、鳥栖の注目選手は、金崎だ。今シーズンの開幕からなかなか結果がついてこないパフォーマンスが続いたが、ここ5試合で3ゴールをマーク。逆転勝利で飾った前節の仙台戦においては、シーズン初となる1試合2得点の活躍をみせ、ゴールゲッターとしての鋭さを取り戻した感がある。鳥栖の背番号「44」は鹿島時代から苦しめてきたG大阪に対して、再び脅威になれるか。

◆シックスポインター
G大阪と鳥栖という苦境に立つ両者の今節は、シックスポイントゲームとなる。G大阪としては、ここ8試合無敗を継続するホームゲームの利を生かして、鳥栖との重要な一戦に挑みたいところだ。逆に、鳥栖からすれば、パナソニック スタジアム 吹田は現在、3連敗中のスタジアム。今シーズンのホームで行われた前回対戦で3-1の勝利を掴み取った鳥栖だが、気を引き締めて難所になりつつある敵地に乗り込みたい。

その両雄の戦いにおける注目ポイントは、ここ数試合で状態の良さをうかがわせる鳥栖のアタッカー陣に対して、G大阪がどう鋭い攻撃を展開していくか。守備面に関しても失点が続くG大阪だが、三浦弦太やキム・ヨングォンら個々のパフォーマンスは悪くなく、むしろ上がっている状況。ただ、守備陣が凌ぎ、良い攻め込みをみせるなかで攻撃陣が得点チャンスを生かせず、結果的に勝ち点を落とす戦いが続いている。

G大阪はそうした攻守のチグハグをどう修正して、鳥栖戦に挑めるか。残留争いからの脱出を期する両者にとって、ターニングポイントになり得る一戦は19時キックオフだ。

2019年9月14日(土)8:00

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