★【J1ピックアッププレビュー】3連戦の幕開け ガンバは仕切り直せるか《G大阪vs札幌》

©︎J.LEAGUE
安全圏進出を狙うガンバ大阪(14位/勝ち点31)と上位入りをうかがう北海道コンサドーレ札幌(7位/同40)。来週から始めるルヴァンカップ準決勝でもファイナル行きを争う両者がその戦いに先駆け、明治安田生命J1リーグを舞台にぶつかる。

記事全文

安全圏進出を狙うガンバ大阪(14位/勝ち点31)と上位入りをうかがう北海道コンサドーレ札幌(7位/同40)。来週から始めるルヴァンカップ準決勝でもファイナル行きを争う両者がその戦いに先駆け、明治安田生命J1リーグを舞台にぶつかる。

◆修正力が問われる一戦〜ガンバ大阪〜
G大阪は残留争いを抜けだせずにいる。前々節の鳥栖戦で7試合ぶりの白星を掴み取り、機運を高めたが、前節の大阪ダービーで内容的にも完成度の差を随所に見せつけられて、実に7年ぶりの敗北を喫した。

これにより、プレーオフ圏16位に位置する鳥栖とのポイント差は「3」。再び危険水域に片足を突っ込む状況だけに、ダービーでのショックを引きずるようだと、残留がより危うくなり得る恐れも出てくる。

札幌戦は仕切り直しの一戦となる。その札幌はルヴァンカップの日程も相まり、10日間で3度も顔を合わせる相手。タイトルがかかったカップ戦の相手でもあるが、リーグ戦の状況的にそこを計算した戦いはし難い。

まずは前哨戦となるリーグ戦にすべてをぶつけ、ルヴァンカップでの再戦に弾みをつけたいところ。そこで注目したいのがダービーで緩さを露呈した組織での守り方。宮本恒靖監督の修正力が問われる一戦になってくる。

◆負け知らずの敵地で3pt狙う〜北海道コンサドーレ札幌〜
獲得すればクラブ初史上となるACL出場権を狙った戦いが続く札幌。だが、ここ2試合勝利から遠ざかり、直近4試合も1勝2分け1敗と波に乗り切れない戦いが続いている。

3位の横浜FMとの勝ち点差は「9」。ACL出場権獲得という目標を成し遂げたいのあれば、今節を含めた残り7試合でこれ以上の足踏みが許されない状況だ。

その札幌は前節、ジェイと鈴木武蔵を出場停止で欠くなか、鹿島とのアウェイ戦で勝ち点1をゲット。内容面も悲観するものではなく、粘り強さを見せつけたゲームだった。

そして、迎える今節からジェイと鈴木が処分明けとなり、ベストな布陣で挑める。過去1勝1分けと負け知らずのパナソニック スタジアム 吹田での試合だけに、勝ち点3を狙いたい。

【予想スタメン&フォーメーション】
◆ガンバ大阪[3-3-2-2]
©︎CWS Brains, LTD.
GK:東口順昭
DF:高尾瑠、三浦弦太、キム・ヨングォン
MF:マルケル・スサエタ、遠藤保仁、藤春廣輝
MF:井手口陽介、倉田秋
FW:パトリック、宇佐美貴史
監督:宮本恒靖

注目は出場停止明けの小野瀬康介が戻ってくる右サイドの人選と、前線の組み合わせ。そして、指揮官が再び思案する3バックへの回帰を含めて、布陣変更もあり得る。

◆北海道コンサドーレ札幌[3-4-2-1]
©︎CWS Brains, LTD.
GK:ク・ソンユン
DF:進藤亮佑、キム・ミンテ、福森晃斗
MF:白井康介、深井一希、宮澤裕樹、菅大輝
MF:鈴木武蔵、チャナティップ
FW:ジェイ
監督:ペトロヴィッチ

上述のとおり、ジェイと鈴木が出場停止処分から戻ってくる。したがって、試合当日までにアクシデントがない限り、盤石の顔ぶれでG大阪戦に挑めそうだ。

【注目選手】
マルケル・スサエタ(ガンバ大阪)
(c)J.LEAGUE PHOTOS
G大阪の注目選手は、マルケル・スサエタだ。前節の大阪ダービーで来日初スタメン。チームはダメージの大きい1敗を喫したが、初先発のピッチで確かな足下の技術を生かして一定の存在感と攻撃面での違いをもたらした。ピッチに立てば、個の力に頼りがちなチームの攻撃をまとめる働きに期待だ。

【注目選手】
鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)
(c)J.LEAGUE PHOTOS
札幌の注目選手は、鈴木だ。前節の鹿島戦は累積警告により、今シーズン初の欠場。今節出場となれば、9月14日に行われた前々節の仙台戦以来となる。今年3月の初招集から3度連続でメンバー入りしてきた日本代表から落選した直後のゲームだけに、大暴れに期待したい。

◆両雄の3連戦初戦
ダービーでの完敗劇によるショックからの立ち直りが求められるG大阪。だが、そのC大阪戦に続く今節もチームの完成度、成熟度で上回る札幌が相手となる。まずはダメージを受けたメンタルの整備が大事になってくるが、それと同時に、3失点を許した空中戦の改善が必要だろう。

足下で繋ぐ意識の高い札幌だが、ハイボールに強いジェイを擁するなど、空中戦に秀でた選手も多数いる。指揮官が再び思案する3バックだろうが、4バックだろうが、G大阪としては前節の反省点を生かして、クロスに対するアプローチを見直す必要がある。

また、組織としての形がままならない攻撃面も修正の必要があるだろう。前節のC大阪戦もだが、ボールの主導権を握り、押し込む形を作っても、バイタルエリア付近に差し掛かると、崩し切れず、淡白なフィニッシュに終始した。タレントは揃っているだけに、崩しの形を共有し直したい。

金曜日の夜に開催となる両雄の3連戦初戦。決勝進出がかかるルヴァンカップ準決勝に弾みをつけるチームは果たして。その前哨戦となる両者の明治安田生命J1リーグ第28節は4日、パナソニック スタジアム 吹田で19時キックオフだ。

2019年10月4日(金)9:00

mixiチェック
LINEで送る
【関連ニュース】
【J1注目プレビュー|第9節:名古屋vsC大阪】上昇中の名古屋が迎えるのは無敗首位のC大阪、特長を出して白星を掴むのは?
【J1注目プレビュー|第9節:FC東京vs町田】スタイルを出し切って勝利を掴むのは?
【J1注目プレビュー|第9節:川崎Fvs東京V】ともに白星が欲しい両者、“川崎”で勝利をあげるのは?
【J1注目プレビュー|第9節:浦和vsG大阪】両者の鍵は“連動性”、攻撃で違いを見せられるのは?
【J1注目プレビュー|第9節:鳥栖vs鹿島】守備崩壊の鳥栖、攻撃に難ありの鹿島…どちらが輝きを放つか
戻る
(C) SEESAW GAME, Inc.