★国内経済効果は約2000億円、オーストラリアが女子W杯のレポートを公表 関心継続へ向けた道筋も

Getty Images
フットボール・オーストラリア(FA)は23日、2023年に行われたオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)の大会後レポート、『レガシー'23』を公表した。

これまでの記録を大きく塗り替える、197万人超の来場者数を記録し、全世界でのテレビ視聴者数は20億人に上るなど、盛況に終わった2023年のW杯。

記事全文

フットボール・オーストラリア(FA)は23日、2023年に行われたオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)の大会後レポート、『レガシー'23』を公表した。

これまでの記録を大きく塗り替える、197万人超の来場者数を記録し、全世界でのテレビ視聴者数は20億人に上るなど、盛況に終わった2023年のW杯。

開催国であるオーストラリア、マチルダス初のベスト4入りも後押しし、オーストラリア国内での試合チケットは130万枚が販売された。

FAのレポートによれば、大会がオーストラリアへもたらした経済効果は13億2000万ドル(約2000億円)。女子Aリーグの会員数は669%増加するなど、オーストラリアのサッカー界に革命を起こした。

レポートでは同時に、今後の熱量継続へ向けたさらなる投資の必要性も述べている。

大会成功を機に関心は大幅に高まった一方、グラスルーツレベルでは施設不足も懸念されている。これに対処するための継続的な投資プログラムの確立や、そのために引き続き政府とも協力を取ることなどを、FAの女子サッカーW杯・レガシー、インクルージョン部門の責任者であるサラ・ウォルシュ氏は述べている。

FAのジェームズ・ジョンソン最高経営責任者(CEO)も「我々は、FIFA女子ワールドカップ 2023によって生まれた効果が一層繁栄し続け、サッカーだけでなくオーストラリア社会全体に利益をもたらすよう、全力で取り組んでいます」と、とコメントしている。

日本では、2011年ドイツ女子W杯でのなでしこジャパンの優勝後、女子サッカーリーグの観戦者激増や競技者の増加といった"なでしこフィーバー"が巻き行ったが、現在はWEリーグをはじめ、代表戦でも集客に苦戦するなど、当時の遺産を生かし切れなかった。

2026年女子アジアカップの開催地としても立候補しているオーストラリア。今大会の成功をどのように発展へつなげ、継続してくのかには大きな注目が集まっている。

2024年2月23日(金)19:45

mixiチェック
LINEで送る
【関連ニュース】
“3試合無得点”で五輪消滅…オーストラリアで再注目される今大会招集外の同国No.1若手イランクンダ「行きたかったけど…」
初出場インドネシアが圧勝し2位通過! オーストラリアは最下位敗退…日本は2位通過だとカタールと準々決勝で対戦【AFC U23アジアカップ】
オーストラリア敗退の危機、インドネシアに敗戦で最下位…開催国カタールは後半AT13分の劇的勝利でベスト8進出決定【AFC U23アジアカップ】
「まだ諦めてはならん」イタリア系も多いオーストラリア代表、ローマのU-21イタリア代表MFヴォルパート招集なるか
初戦はヨルダンとドロー…緊張感に包まれるU-23オーストラリア代表「五輪が懸かっていて簡単な試合なんかあり得ない」
戻る
(C) SEESAW GAME, Inc.