マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督が、マンチェスター・シティ戦の敗戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。
10日、シーズン開幕を告げるコミュニティシールドが開催。昨シーズンのFAカップ王者であるユナイテッドは、プレミアリーグ4連覇中のシティと対戦した。
1週間後にリーグ戦の開幕を控える中、今シーズン最初のタイトルを懸けた戦いに挑んだユナイテッド。互いにゴールが奪えない展開が続く中、82分にアレハンドロ・ガルナチョのゴールでユナイテッドが先制する。
試合終盤に奪った先制点。守り切って逃げ切るかと思われたが、89分にベルナルド・シウバにゴールを許しまさかの土壇場で同点に追いつかれることに。PK戦では2人が失敗してしまうと、6-7で敗戦。あと一歩まで近づいたトロフィーを逃す結果となった。
悔しい敗戦となったユナイテッド。テン・ハグ監督は、手が届きかけたことを考えると痛みを感じる必要があると言及。しかし、チームに対してはポジティブな面があるとした。
「痛みを感じなければならない。シーズンを成功させるには、そこからエネルギーを得なければならないが、同時にボールを扱うのが非常に上手いチームに対しボールにプレッシャーをかけ、プレッシャーをかけるのが非常に上手いチームに対して、我々がポゼッションするというポジティブな要素も感じなければいけない」
「とても満足している。30分までは非常に我々も競争力があり、戦いに臨み、情熱的に戦っていた。それが我々が選手たちに求めていることだ。とても良かったし、来週のフルアム戦に持ち込むことができるだろう」
ライバル相手に敗れたユナイテッド。大事なことは、近年低迷するプレミアリーグで結果を残すこと。プレシーズンを含めて良い点があるとしたが、やはりリードを守り切れないという課題は、痛みとして覚えるべきだとした。
「リーグ戦のスタートが最も重要だ。この試合から多くの良い点を得ることができると思うし、自信も得ることができるだろう。ただ、少しだけお腹が痛むこともある」
「試合とPKで2度もリードしていたことを考えれば、痛みを感じなければならない。勝利にとても近づいたが、トロフィーを獲得することはできなかった」
今夏はDFレニー・ヨロやFWジョシュア・ザークツィーなど数名の補強にここまでは終わっており、退団すると見られた選手もほとんどが残っている状況。この先に動きがあるとは思われるが、ここまでのチームには満足しているとし、リーグ戦でしっかりと戦っていきたいと意気込んだ。
「新しいシーズンが始まる。新しい体制に満足している。チームワークもとても良い。チームはいつも良い状態ではあったが、さらに前進できると思う」
「プレシーズンから、そして今日からも、ポジティブな側面はあるが、両方のボックスでさらにステップアップし、より決定的なプレーができれば、成功したチームになれるはずだ」
【動画】今季の初タイトルを懸けた戦い! ユナイテッドvsシティ ハイライト