リバプールのアルネ・スロット監督が、6番(ボランチやアンカー)のポジションでの選手起用について言及した。クラブ公式サイトが伝えた。
プレミアリーグ開幕を1週間後に控えた中、リバプールは11日にアンフィールドでセビージャとのプレシーズンマッチを行った。
主軸がメンバーに並んだ中、日本代表MF遠藤航はメンバー外という苦しい立ち位置に。構想外という見方もあり、1年での退団も噂される中、開幕1週間前でのこの立ち位置は厳しいと言わざるを得ない。
試合は、モハメド・サラー、ルイス・ディアス、ジオゴ・ジョタを並べたリバプールが前半から圧倒。4-1で見事に勝利し、イプスウィッチ・タウンとの開幕戦へ弾みをつけた。
この試合では、アンカーにライアン・グラフェンベルフを起用し、アレクシス・マク・アリスター、ドミニク・ソボスライがインサイドで起用され、昨季の遠藤の位置だけが変わっていた状況だ。
一方で、リバプールは同日にダブルヘッダーとなり、別チームでラス・パルマスともプレシーズンマッチを実施。遠藤はアンカーで出場し、カーティス・ジョーンズ、ハーヴェイ・エリオットと中盤を構成。アンドリュー・ロバートソンやイブラヒマ・コナテ、ダルウィン・ヌニェス、コーディ・ガクポラと先発出場。試合は、0-0のゴールレスドローに終わった。
2つのチームを作り2試合を戦ったスロット監督。試合後にアンカーのポジションについて問われ、常に最高の選手を送り出すつもりであることを明言した。
「我々が起用できる選手、そこで試した選手に関係していることもある」
「これまでは、遠藤航、ライアン(・グラフェンベルフ)をそこで主に見てきたと思う。そして、前の試合ではドミニク(・ソボスライ)も下がってプレーしていた」
「しかし、現時点でどの選手がどこに最も適しているかについては、かなり良い考えを持っている。ただ、一部の選手と共に練習したのは1週間だけだ」
「そのため、『あぁ、これが最高の6番だ』と感じることもあるが、他の2人との組み合わせがうまくいかない可能性もある。今日プレーした選手が、来週、その次の週にプレーするというわけではない」
「我々はまだ、どの組み合わせが我々にとって最高なのか、どのラインナップが最高のチームになるのかを常に評価している状況にある」
「今日それを見たが、来週も同じというわけではない」
今夏就任したスロット監督は、ユーロ2024やコパ・アメリカ2024があった影響もあり、全ての選手をしっかりとまだ見られていない状況。個人の問題、組み合わせの問題で最適解を見つけるとしただけに、昨夏同様に遠藤はプレーで信頼を勝ち取っていくことになりそうだ。
【動画】セビージャ戦メンバー外の遠藤航はラス・パルマス戦でフル出場