エミレーツ・クラブでプレーする元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、申告漏れの指摘に対して声明を発表した。
昨シーズン途中まで神戸でプレーしていたイニエスタ。現在はUAEのエミレーツ・クラブでプレーしている。
そのイニエスタは、大阪国税局から申告漏れを指摘されていることが報道され大きな話題に。約8億6000万円を申告していなかったとされている。
イニエスタは2018年7月から2023年7月までの5年間を神戸でプレー。2018年の半年間は1年未満の契約であり、「非居住者」として契約金は源泉徴収されることに。しかし、家族とともに日本で生活していたイニエスタに対し、国税局は「居住者」だと判断し、約5億8千万円を追徴課税したという。
イニエスタは今回の件を受け、23日に声明を発表。「全世界の所得を対象としてスペインで所得税申告書を提出した」と2018年度の税金について説明し、二重課税を日本とスペインから受けているとし返還を求めた。
「根底にある議論は、2018年期間の居住者納税義務に焦点を当てており、この年の後半に、公に知られているように、私はヴィッセル神戸と契約後、日本に移住しました」
「2018年度、私は該当する内部規定に従って、全世界の所得を対象としてスペインで所得税申告書を提出しました。2021年から2022年にかけて、日本の税務署当局は私の税務上の居住地に関する議論に焦点を当てた調査を開始し、私が2018年の一部の間日本の税務上の居住者であったことの結論が出ました。この調査による債務も事実上完済しました」
「したがって、その期間の所得は明らかに負担の大きい二重課税を受けているため、私はアドバイザーチームを通じて、スペインと日本の間の二重課税協定に規定されているいわゆる「友好的な解決」を開始するよう要請しました。この手続きは現在進行中であり、両国が合意に達したことに基づく速やかな解決を待つとともに、支払った超過税金が返還されることを望んでいます」
「だからこそ、私は、申立の解決を待つ間、公開された情報について敬意と注意を払うよう求めます。私はこれまでも、これからも、施行されている法律と規則に従って行動します」
【写真】2月に来日していたイニエスタファミリー