2023-24 WEリーグ第13節、サンフレッチェ広島レジーナvsジェフ千葉レディースが31日にエディオンピースウイング広島で行われ、1-1の引き分けに終わった。
勝ち点「12」で並ぶ下位同士の一戦。前節、一度は追いつきながら日テレ・東京ヴェルディベレーザに敗れたS広島Rは、新スタジアムでの初勝利を目指す。
対する千葉Lは、前節ホームで三菱重工浦和レッズレディースに1-2で敗北。最後の勝利は第7節マイナビ仙台レディース戦が最後で、久々の白星が望まれる。
立ち上がり押し込んだのはアウェイの千葉L。3分には、左サイド高い位置のスローインから、山口千尋がシュートともとれるクロスでゴールに迫った。
しかし、S広島Rも徐々に押し返し、16分には島袋奈美恵の左足クロスが直接ゴールへ向かい、わずかにバーの上。19分、今度は柳瀬楓菜が積極的にシュートを打った。
主導権を握るホームチームは22分に先制。立花葉が右サイドのロングボールに追いつくと、ボックス手前右の上野真実へパス。これをワンタッチでボックス内の古賀花野へ叩くと、GKの頭上を越すループで古賀がネットを揺らした。
追いかける形となった千葉Lは攻めあぐねるが、29分には右サイドから自ら仕掛けた小川由姫が左足シュート。これはややミートしきれず、GK藤田七海に抑えられる。
前半終了間際には、先制点を演出したS広島Rの立花が今度は自らシュート。しかし、これはGK大熊茜の正面に飛び、1-0のスコアでハーフタイムに突入した。
両チーム交代なしで迎えた後半、追加点が欲しいS広島Rは再び古賀のシュートで千葉Lゴールを脅かす。対する千葉Lも敵陣内に攻め込むが、なかなかフィニッシュまでは持ち込めない。
そんな中、先に動いたのは千葉Lの三上尚子監督。上野紗稀、山口千尋を下げ、田中真理子と城和怜奈を投入。テコ入れを図る。
リズムが出てきた千葉Lは69分、右サイドでパスを受けた城和のクロスからチャンス。ファーでボールを収めた小川が右足を振ったが、GK藤田の正面を突いた。
その後はS広島Rの中村伸監督も交代カードを切りつつ終盤へ。存在感を放った立花は73分でお役御免となった。
諦めない千葉Lは85分、右サイドで城和がボールを奪い返すと、クロスに合わせたのは入ったばかりの今田紗良。ヘディングで枠に飛ばしたがGK藤田が好反応を見せた。
それでも89分、畳み掛ける千葉Lがついに報われる。左CKが一度はクリアされるも、拾った北村美羽のシュートからゴール前で混戦。最後は蓮輪真琴が倒れ込みながら押し込み、試合を振り出しに戻した。
後半アディショナルタイム、今度は追いつかれたS広島Rが右CKからチャンスを作るが、藤生菜摘のミドルシュートは枠の上。1-1で試合終了となり、勝ち点「1」を分け合う結果となった。
サンフレッチェ広島レジーナ 1-1 ジェフ千葉レディース
【S広島R】
古賀花野(22分)
【千葉L】
蓮輪真琴(89分)
【ハイライト動画】千葉Lが終盤に追いつきドロー決着