ちふれASエルフェン埼玉の最終ラインを支えるDF岸みのりが、大宮アルディージャVENTUS戦の勝利を振り返った。
EL埼玉は3月31日に行われた2023-24 WEリーグ第13節、大宮アルディージャVENTUSをホームに迎えての”埼玉ダービー”で、先制を許しながらも、祐村ひかると瀬戸口梢のゴールで2-1と逆転勝ちを収めた。
EL埼玉は第7節から第9節にかけ、クラブ記録となる3連勝を達成。ただ、その後の3連戦は3連敗という結果に終わっていた。
迎えた大宮V戦。「結果にこだわりたい試合」は、相手にとっても同様だったが、今季公式戦3戦全勝中の相手にリベンジを許さず、「まずは勝ててよかったです」と、試合を振り返った岸は安堵の表情を浮かべた。
「3連戦を3連敗という結果で終えての大宮戦だったので、今季は負けなしとはいえど、相手も勝つ気でくると分かっていた中で、絶対に結果にこだわりたい試合だったので、まずは勝ててよかったです」
序盤は主導権を握られ、この日も16分という早い時間帯に先手を取られた。ただ、「セットプレーでの失点は悔しいですけど、今のチーム状況的にそこでへこむような状態ではないので、ここからまた取りに行こうという風にはできていました」と、勝利に飢えるチームは下を向かなかった。
サイド裏のスペースを狙う大宮Vに対しては岸のカバーリングが光った。「自分たちの流れの時に追加点を取れなかった(大宮V/杉澤海星)」と言わしめ、徐々に試合のペースがEL埼玉へ移ると、42分に同点ゴールが生まれた。
ここまでチーム唯一の全試合フル出場で、守備デュエル数もリーグ1位(第12節終了時点)を記録する岸は「相手のFW選手が速いのも、裏があるのも事前に分かっていたので、そこは意識していました。あとはうちの5バックの真ん中3枚でとにかくコミュニケーションを取って、『誰がどこに行く、誰がカバーする』っていうのは常に話しているので、みんなと一緒に守れたかなと思っています」と、守備の手応えを口にする。
攻撃面においては、カウンター主体だったチームが徐々に徐々に変化を見せている。ボールをつなぐことと、3人目、4人目がスペースを見つけて飛び出すこと。速攻は選択肢として持ちながらも、手札が増えている印象だ。
新たな試みについては「マイボールになった時に、今までは早めに前に入れ過ぎて失うことが多かったので、持てる時間があるならちゃんとボールを大事にすることに少しずつチャレンジし始めています。ただ、まだ雑に蹴ってしまう部分もあるので、そこは改善していかなくてはと思っています」と述べ、さらなる成長を約束した。
【ハイライト動画】EL埼玉が逆転でダービー勝利