★16年ぶりJ1での東京ダービーは劇的ドロー…10人FC東京が遠藤渓太の劇的2発で意地見せる【明治安田J1第8節】

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明治安田J1リーグ第8節の東京ヴェルディvsFC東京が13日に味の素スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。

現在、16位の東京Vは前節の柏レイソル戦を1-1のドロー。

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明治安田J1リーグ第8節の東京ヴェルディvsFC東京が13日に味の素スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。

現在、16位の東京Vは前節の柏レイソル戦を1-1のドロー。4戦無敗継続も今季ホーム初白星と初の連勝を逃した。16年ぶりJ1での東京ダービーではU-23日本代表招集中の山田楓喜に代えて齋藤功佑を右サイドで起用した。

一方、7位のFC東京は前節の鹿島アントラーズ戦に2-0の快勝。今季初の連勝を飾った。U-23日本代表招集中の荒木遼太郎、松木玖生、野澤 大志ブランドンを欠く中、前節からは先発2人を変更。野澤と松木に代えてGK波多野豪、小柏剛が起用された。

昨年に行われた天皇杯のダービーでの因縁を経て、16年ぶりにJ1の舞台で実現した緑と青赤の首都決戦。荘厳のコレオグラフィーと両サポーターが作り出す熱狂的な空気の中でスタートした大一番は、東京Vが開始2分に齋藤のカットインからの左足シュートでファーストシュートを記録した。

以降は互いに長いボールを要所で使いながらリスクを回避しながら、自分たちの形からゴールを目指していく。11分には相手ボックス付近で森田晃樹のミスパスをカットした仲川輝人のラストパスからゴール前の小柏に決定機もDFのブロックに遭う。さらに、15分にもルーズボールを制した流れから仲川が枠を捉えたミドルシュート。FC東京が続けて良い形でフィニッシュに持ち込む。

相手の時間帯を凌いだ東京Vは徐々にボールの主導権を握って相手陣内でのプレー時間を増やすと、その流れで先制点を奪い切った。26分、中盤でのリスタートから染野唯月が左サイドのスペースに抜け出してキープ。アンダーラップでサポートに入った見木友哉がボックス内で安斎颯馬に足をかけられてPKを獲得。これを見木自らゴール右隅に蹴り込み、緑の新10番が加入後初となる値千金のJ1初ゴールを挙げた。

この先制点で勢いづくホームチームは課題の追加点まで奪い切る。33分、左サイドを起点とした攻撃は一度撥ね返されるが、右サイドの高目でエンリケ・トレヴィザンの縦パスを狙っていた宮原和也がインターセプト。高精度のクロスを入れると、これをボックス中央の染野が圧巻の右足ダイレクトボレーでゴール右隅に突き刺した。

畳みかける攻めで一気に流れを引き寄せた東京Vだが、直後に谷口栄斗が負傷して山越康平のスクランブル投入を余儀なくされる。だが、ディフェンスリーダーの離脱にも慌てることなく冷静に進める。

一方、2点ビハインドのFC東京は41分、俵積田晃太の馬力のある左サイドでの突破からゴールライン際からの絶妙なクロスに内へ絞った小柏がワンタッチで合わすが、この決定的なシュートは枠の左に。すると、直後の43分はに見木へのアフターのファウルで安斎に2枚目のイエローカードが出されて退場。数的不利まで背負う苦境に立たされた。

東京Vの2点リードで折り返した試合は後半も互いに選手交代なしでスタート。早い時間帯にゴールがほしいFC東京が攻守にリスクを負って前に出ていくが、冷静に対応するホームチームを前に決定機まで持ち込めない。

60分を過ぎて両ベンチが動く。FC東京は俵積田、小柏を下げて寺山翼、遠藤渓太を同時投入。対する東京Vは木村勇大、齋藤を下げて翁長聖、山見大登を投入。両サイドに翁長、山見、セカンドトップに見木を移した。

すると、この交代によって試合が動く。68分、FC東京が白井康介の自陣右サイドでのインターセプトから一気にサイドを駆け上がってボックス付近まで運んで絶妙なグラウンダーのクロスを供給。これを中央の寺山がスルー。ファーに走り込んだ遠藤が右足ダイレクトで左隅に流し込んだ。

これで俄然アウェイチームが息を吹き返すと、ここからダービーらしい緊迫感のある空気に。勢い乗って追いつきたい青赤は73分、バングーナガンデ佳史扶を下げて16年前のダービーを唯一知る長友佑都を送り出した。

後半終盤にかけては数的不利を感じさせない粘りを見せるFC東京が猛攻を仕掛けていく。その中で好位置で得たFKを“ピンチキッカー”の形で投入された原川力が直接右足で狙うも、これは枠を外れた。

4分が追加された後半アディショナルタイムも意地と意地がぶつかり合う白熱の攻防が繰り広げられると、FC東京が土壇場で底力を発揮した。

94分、パワープレーの流れからペナルティアーク付近でクリアボールを回収した遠藤がペナルティアーク付近から左足を振り抜くと、ゴール左下隅に鋭いシュートが突き刺さった。

そして、試合はこのまま2-2でタイムアップを迎え、16年ぶりに実現したJ1での東京ダービーは数的不利を撥ね返して2点差を追いついた青赤の粘りで劇的なドロー決着となった。

東京ヴェルディ 2-2 FC東京
【東京V】
見木友哉(前28)
染野唯月(前33)
【FC東京】
遠藤渓太(後23)
遠藤渓太(後45+4)

【動画】遠藤渓太が起死回生の2発! 90+4分に同点ゴールの劇的ミドル


2024年4月13日(土)18:07

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