FC東京のMF寺山翼が、今季初出場となった東京ヴェルディ戦を振り返った。
13日、明治安田J1リーグ第8節でFC東京は東京Vとダービーで対戦した。
アウェイ扱いとなる中で、味の素スタジアムには4万人弱のファン・サポーターが集結。試合は、前半に2失点を喫した他、安斎颯馬が2枚のイエローカードで退場となり、厳しい状況で後半に入る。
すると迎えた61分、遠藤渓太と寺山を投入。すると68分には白井康介がパスカットするとそのまま持ち上がりクロス。遠藤がボックス内に走り込み、そのまま決め切って1点差に迫った。
しかし、その後はなかなかゴールに迫ることができず。このまま敗戦かと思われたアディショナルタイム4分、ロングボールのこぼれ球をボックス手前で拾った遠藤が左足一閃。ゴール左にシュートが決まり、土壇場で同点に。2-2のドローに終わった。
2点ビハインドの中、“東京ダービー”で今季初出場を果たした寺山。試合後のメディア取材に応じ、ピッチに立った際のピーター・クラモフスキー監督からの指示を語った。
「10人になって[4-4-1]でブロックを引いて、しっかりカウンターを狙うという形で入りました」
「攻撃面は真ん中で時間を作ったり、サイドは一対一なので早く預けて攻撃の起点になるというところを言われました」
攻撃的なポジションでプレーすると、ハードなプレスで東京Vを封じていく働きを見せた寺山。プレスの部分は意識を持ってピッチに入ったという。
「途中から入って、流れも良くなかったので、自分と遠藤選手が入った時に、しっかり流れを変えるというところで、アグレッシブに自分たちが前からプレスにいけば、後ろもつられてということになると思うので、意識していました」
そのアグレッシブさが最終的には同点に終わることにつながったが、寺山は「どこかで絶対に隙があると僕は思っていましたし、そこを常に狙っておくというところと、自分が考えていたのは1人少ない状況で点を取る確率が高いのはセットプレーかなと思っていて、セットプレーは人数関係ないですし、うちは良いキッカーもいて、競れる選手も中にいるので、そこを取ることを意識していました」とコメント。セットプレーではなかったが、ショートカウンターとこぼれ球からのゴールで2点を奪い返すこととなった。
大事な試合で起用された寺山。しかし、追いついたものの勝てなかったことを悔やみ、同点ゴール後も逆転ゴールを奪いに行きたかったと心境を語った。
「貴重で大事な一戦で出られたことは非常に嬉しく思います。ただ、勝てなかったところは悔しいですし、追いついた時もチームとしてゴール裏に喜びに行くのも大事ですけど、勝つためにはもう1点必要だったので、あそこで自分はボールを持ってハーフウェイラインまで帰るつもりでした」
「逆転したいという気持ちでピッチに立ったので、追い付けたことは良かったですけど、勝たないと意味がないので、次は勝ち切れるように頑張りたいです」
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