日テレ・東京ヴェルディベレーザのFW山本柚月が自身の得点シーンを振り返った。
東京NBは18日、2023-24WEリーグ第15節でN相模原と味の素フィールド西が丘で対戦。3-1と逆転勝ちを収めた。
この日は6試合ぶりにベンチからのスタートとなった山本は、ハーフタイム明けから途中出場。右のウイングバックとして幾度もキレのあるドリブルを披露し、プレスバックでも労を惜しまず。84分にはカットインからの一撃も沈めた。
ビハインドで折り返すこととなった前半の戦況は「ずっと課題でもあったゴール前の崩しや相手のサイドとのかみ合いが、あまりうまくいってないなとは思っていた」と分析。
第8節の前回対戦時、[3-4-2-1]で臨んだN相模原は、この日は4バックを採用。相手のシステムが異なっていた影響も若干感じつつ「相手のサイドハーフが自分たちのスリーバックのサイドに対してプレッシャーに来ていましたが、そこに来るってことは空くところもあるので、そのスペースをうまく使えたら」とも感じていたという。
ハーフタイムの3枚替えで、山本を含めた途中出場選手が攻撃を活性化。前半以上に深い位置まで押し込む時間が増えた。「ビハインドだったので、ゴール前の積極性や力強さを出せたらと。それを全員が意識してできた」ことが、後半の躍動、逆転に繋がった。
一対一の勝負では完勝といっていいだろう。キレが増す中、縦突破からのクロスだけでなく、「クロスが生きてきた中での次のステップだと思っていた」と話すカットインからのシュートは、これまでの試合でも度々披露。一方で、「今までもイメージはあったんですけど、なかなか入っていなかった」が、84分には成果が結実。右奥から中央へ切れ込み、2度の切り返しから抑えの効いた左足の一撃を左下隅へ流し込んだ。
チームトップとなる5試合ぶり今季リーグ戦5ゴール目については、「今日は3本くらい打って、ほかの2本は浮いてしまいましたし、利き足ではないので、コントロールショットはまだ難しいところがありますけど、得点したシーンでは結構中に入っていけて、流れの中ではイメージ通りでした」
東京NBは次節、中2日でセレッソ大阪ヤンマーレディースと対戦。この試合も、前半は相手のプレッシングに苦しみ、先制を許す展開だったが、山本のゴールで追い付き、1-1に終わった。
1カ月を経ての再戦へ向けては、「前回は思い通りに行かない試合で、今回も先制されてますし、先手を打っていけるように、先制点を取れるようにしっかり入って、3連戦のラストでもあるので、出し切ってチーム全員で勝ちたいなと思っています」と力強い言葉を残している。
【動画】山本柚月がカットインからの見事な左足フィニッシュ!