★南葛SCvs東京23FCは東京23FCが首位を堅持/六川亨の日本サッカーの歩み
先週日曜の23日は味の素フィールド西が丘で開催された関東サッカーリーグ1部、4位の南葛SCと首位の東京23FCの試合を取材した。3勝1分け2敗の勝点10の南葛SCにとって、5勝1敗の勝点15の東京23FCとの差を詰めるには何が何でも勝点3が必要だった。
先週日曜の23日は味の素フィールド西が丘で開催された関東サッカーリーグ1部、4位の南葛SCと首位の東京23FCの試合を取材した。3勝1分け2敗の勝点10の南葛SCにとって、5勝1敗の勝点15の東京23FCとの差を詰めるには何が何でも勝点3が必要だった。
しかし前半40分に今野泰幸のバックパスをカットされ、先制点を献上してしまう。後半を迎えるにあたり風間八宏監督は3人を同時に交代させると南葛SCが押し込む時間が続く。そして12分、交代出場のドリブラー楠神順平の左クロスをエースの大前元紀が右足ボレーシュートで突き刺して同点に追いついた。
ところが東京23FCはFKとCKから追加点を奪って南葛SCを突き放す(トータルスコアは1-4)。攻撃から守備への切り替えの早さ、5BKにして強度の高い守備、そしてタテへの速い攻撃はJ1で旋風を巻き起こしている町田を彷彿させるものがある。
ただ、試合後の風間監督は「まだまだ技術が足りない」と厳しい注文をつける。風間スタイルだと足元から足元へパスをつないでくるので、対戦相手からすればパスカットからのカウンターを狙ってくるのは常道となる。そこで風間監督は「味方ばかり見て、敵を見ていない」と相手の狙いを察知する重要性を指摘した。
まだ今シーズンから監督に就任したばかりなので、チームも発展途上といったところ。この日の敗戦で5位に後退したが、シーズン中盤はどこまで進化しているのかも楽しみである。
ちなみに関東サッカーリーグ1部は普段は人工芝での試合が多いが、もしもJFLに昇格した場合は天然芝の試合会場が必要になる。クリアソン新宿も関東サッカーリーグ1部にいた時代はアミノバイタル·スタジアムで試合をしていたが、JFLに昇格後は味の素フィールド西が丘や国立競技場をホームに使用している。
そこで将来的にJFL昇格を目指しているチームは、実績作りとして1チーム2試合ほど、味の素フィールド西が丘でのホームゲーム開催が認められている。その際は有料試合となり、キッチンカーも出店していた。
次回、南葛SCが味の素フィールド西が丘で試合をするのは7月14日(日)17時30分から、現在3位のジョイフル本田つくばFC戦だ。こちらも有料試合となっている。
2024年6月26日(水)13:30