★チェコvsベルギーは互いに譲らず! ルカク2戦連発もホームチーム奮闘光り妥当なドロー《カタールW杯欧州予選》
Getty Images
カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループE第2節、チェコ代表vsベルギー代表が27日に行われ、1-1のドローに終わった。
FIFAランキングトップに立つベルギーは、24日に行われたウェールズ代表との初戦を3-1の逆転勝利で飾り、今予選を白星発進。
カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループE第2節、チェコ代表vsベルギー代表が27日に行われ、1-1のドローに終わった。
FIFAランキングトップに立つベルギーは、24日に行われたウェールズ代表との初戦を3-1の逆転勝利で飾り、今予選を白星発進。連勝を目指す敵地での一戦ではエストニア代表との初戦を6-2の圧勝で飾ったチェコと対戦した。
マルティネス監督は初戦から先発3人を変更。フェルマーレンに代えてデナイヤーを3バックの中央で起用した他、ムニエとトルガン・アザールの両ウイングバックをカスターニュ、シャドリに入れ替えた。
試合は立ち上がりから互いに決定機を作り合うオープンな展開となる。まずは9分、ボックス左でボールを受けたメルテンスがぬかるんだピッチを意識した低い弾道のシュートを枠の右に飛ばすが、ここはGKヴァツリークの好守に遭う。
対するチェコは16分、後方からのフィードに反応したクルメンチクが深い切り返しでDFデナイヤーを外してニア下を狙ったシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
以降は地力で勝るベルギーが押し込む状況を作り出す中、26分には左サイドを起点とした攻めからペナルティアーク付近で相手の短いクリアに反応したデンドンケルが鋭いシュートを放つが、これもGKヴァツリークの見事なワンハンドセーブに阻まれた。さらに、31分に流れて起点を作ったルカクのクロスに反応したゴール前のデ・ブライネに決定機も、ヘディングシュートはGK正面を突き前半の内に先制点を奪うことはできなかった。
ほぼ互角の拮抗した展開が続いた前半45分を経て試合はゴールレスで後半に突入。すると、後半は早い時間帯にゴールが生まれる。50分、ボックス手前左でヤンクトから足元にパスを受けたプロヴォドがカットインから右足のグラウンダーシュートを放つと、これがゴール右下隅の完璧なコースに決まった。
プロヴォドに代表初ゴールを献上し、2戦連続で追う展開となったベルギーはさらにアクシデントに見舞われる。接触プレーで着地の際に左肩を強く打ったメルテンスがプレー続行不可能となり、56分にシャドリと共にベンチへ下がり、トロサールとフォケが投入された。
このアクシデントによって嫌な空気が漂い始めるアウェイチームだが、頼れるエースがその悪い流れを払しょくしてみせる。60分、デ・ブライネのスルーパスに抜け出したルカクがDFチェルスカを巧みなステップワークで振り切ってゴール前に持ち込んで左足のシュート。これはGKヴァツリークに触られるも、ボールはそのままゴールネットに吸い込まれた。
1-1の振り出しに戻った試合はホームチームの健闘もあって以降も拮抗した展開が続く。70分にはボリルのミドルシュートでチェコがGKクルトワにビッグセーブを強いると、直後にはフォケの斜めのグラウンダーパスに抜け出したデ・ブライネに絶好機も、ここはうまくシュートコースを消されて右足のシュートは右ポストを叩いた。
試合終盤にかけても白熱の攻防が繰り広げられた中、84分にはチェコに絶好の勝ち越し機。ボックス中央でルーズボールに反応したボリルが狙いすました右足のコントロールシュートを放ったが、これはクロスバーを叩いた。
さらに、試合終了間際の94分にはスーチェクに見せ場が訪れる。左サイドで深くでプロヴォドが上げた浮き球のクロスを得意のヘディングで合わせると、これがゴール左隅に向かう。しかし、劇的決勝点かに思われたこのシュートはDFアルデルヴァイレルトの見事なゴールカバーに阻まれた。
そして、試合は1-1のままタイムアップを迎え、チェコの奮闘が際立った白熱の一戦は至極妥当なドロー決着となった。
◆欧州予選グループE第2節結果
▽3/27(土)
チェコ 1-1 ベルギー
【チェコ】
プロヴォド(後5)
【ベルギー】
ルカク(後15)
ベラルーシ 4-2 エストニア
2021年3月28日(日)6:44