★イングランドはポーランド相手に土壇場被弾で今予選初失点で初ドロー…《カタールW杯欧州予選》
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カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のグループI第6節、ポーランド代表vsイングランド代表が8日に行われ、1-1のドローに終わった。
予選5戦全勝でグループ首位に立つイングランドが、5ポイント差で2位に位置するポーランドのホームに乗り込んだグループIの頂上決戦。
カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のグループI第6節、ポーランド代表vsイングランド代表が8日に行われ、1-1のドローに終わった。
予選5戦全勝でグループ首位に立つイングランドが、5ポイント差で2位に位置するポーランドのホームに乗り込んだグループIの頂上決戦。
前節、リンガードの2ゴール1アシストの活躍によってアンドラ代表に4-0と快勝したイングランドはその一戦から先発全員を変更。ユーロ2020で準優勝を果たした主力が戻り、前線は1トップにケイン、2列目に右からスターリング、マウント、グリーリッシュが並んだ。
試合は立ち上がりからエンジン全開のポーランドが押し込む入りに。レヴァンドフスキとブクサの2トップをシンプルに使うホームチームは、セカンドボールを効果的に回収しつつ、ウイングバックのシンプルなクロスでチャンスを窺う。
一方、15分を過ぎた辺りからケイン、グリーリッシュを起点にカウンターで相手を引っくり返す場面を増やすイングランド。19分には右サイドのウォーカーの攻撃参加から最後はボックス中央でボールを受けたマウントが右足を振るが、これは枠の上に。直後の21分には右サイドで仕掛けたスターリングからの浮き球のクロスをケインが頭で合わすが、味方への折り返しを意識したこのシュートは相手守備に対応される。
以降はイングランドが完全にボールの主導権を握って相手陣内深くでのプレータイムを増やしていくが、攻撃の枚数や最後の精度が足りず、守備時に5バックでゴール前を固めるポーランドの堅守に苦戦。
一方、ポーランドは29分にリネティの浮き球パスに反応したレヴァンドフスキがゴール前でDFとGKより先に浮き球を叩いてゴールに迫るが、これはGKピックフォードのセーブに遭う。
その後、前半終了時にはグリクとマグワイアの衝突から両軍入り乱れる小競り合いが発生するなど、互いにフラストレーションをため込む状況のままハーフタイムを迎えることになった。
後半は立ち上がりからイングランドが優勢に試合を運ぶ。スターリングとグリーリッシュの両翼が相手陣内の深い位置で仕掛ける場面を増やすと、53分にはフィリップスがこの試合最初の枠内シュートを放つ。
その後もイングランドペースが続くものの、ポーランドの堅守をあと一歩でこじ開けられない。だが、頼れるエースストライカーが個の力でゴールをこじ開ける。
72分、相手陣内中央でウォーカーからワンタッチの落としを受けたケインが距離のあるところから右足を一閃。強烈なシュート回転がかかったミドルシュートに対して、GKシュチェスニーは目の前のDFベドナレクがブラインドになったか、やや反応が遅れてボールはそのままゴール右隅を射抜いた。
マイケル・オーウェン超えとなるケインの代表通算41点目(単独5位)によって大きく勝利に近づいたイングランドは、積極的に交代カードを切っていくポーランドの攻撃を受け止めながらカウンターでトドメを差す戦い方にシフト。
ここまで5戦無失点の堅守イングランドはGKピックフォードの不用意なキックをブロックされてあわや失点という場面こそ招いたものの、冷静に時計を進めていく。
だが、ホームの大歓声を後押しに最後まで戦い続けるポーランドが、試合終了間際に意地を見せた。92分、波状攻撃からボックス左でボールをキープしたレヴァンドフスキが正確なクロスを上げると、これをゴール前に飛び込んだシマンスキが頭で押し込んだ。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、白熱の頂上決戦は1-1のドローに終わった。イングランドは今予選初失点によって土壇場で勝ち点3を逃したことで、今節2位に浮上したアルバニア代表に勝ち点4差に迫られることになった。
また、同日行われたハンガリー代表vsアンドラ代表、アルバニア代表vsサンマリノ代表は、いずれもホームチームが2-1、5-0と快勝を収めている。
ポーランド代表 1-1 イングランド代表
【イングランド】
ケイン(72分)
【ポーランド】
シマンスキ(92分)
2021年9月9日(木)6:05