★攻め続けた韓国、決定機をことごとく逸するもファン・ヒチャンのPKでUAEに辛勝《カタールW杯アジア最終予選》
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カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のグループA第5節、韓国代表vsUAE代表が11日に行われ、1-0で韓国が勝利を収めた。
前節のイラン代表戦は引き分けに終わり、2勝2分けで2位につける韓国(勝ち点8)。
カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のグループA第5節、韓国代表vsUAE代表が11日に行われ、1-0で韓国が勝利を収めた。
前節のイラン代表戦は引き分けに終わり、2勝2分けで2位につける韓国(勝ち点8)。FWファン・ウィジョやDFキム・ヨングォンらは招集されず、[4-2-3-1]の頂点はチョ・ギュソン、センターバックの一角はクォン・ギョンウォンが務めた。
対するは、前節のイラク代表戦は後半のアディショナルタイムに追い付いてドローに持ち込んだUAE代表。3分け1敗で4位(勝ち点3)と、今日の結果次第では上にも下にも転ぶ状況だ。
試合は立ち上がりから韓国が押し込む時間が続く。13分にはCKからチョ・ギュソンがヘディングで狙うと、直後にも敵陣中央でボールを受け、素早い反転から右足を一閃。だが、強烈なシュートは左のポストに嫌われた。
UAEもセットプレーからアル=メンハリがヘディングで狙うも、以降は目立った攻撃の形を作り出すことができない。その後も韓国ペースでゲームは推移すると、26分にはボックス手前右でのFKをチョン・ウヨンが直接狙う。さらには、スルーパスで裏を取り、ソン・フンミンがボックス右から狙った。
攻め続けながらゴールが奪えない韓国だったが、高い位置でのプレッシャーが奏功。ボックス内でマイボールにすると、ファン・インボムがアリ・サルミンに倒されてPKを獲得。これをファン・ヒチャンがGKの逆へと確実に流し込み、36分にアジアの虎が欲しかった先制点を奪う。
畳みかけたい韓国は中盤で相手の横パスをカットしたソン・フンミンが独走。長い距離を持ち運んでボックス内に侵入し、左足で狙ったが、これも左のポストに嫌われた。
ビハインドで折り返したUAEも後半の立ち上がりこそ前への推進力を高めたが、すぐさま韓国の圧力を前に後退。最少失点ということもあり、無理に攻め急ぐことはしなかった。そうなれば韓国はしめたもの。再びUAE陣内での時間を長くすると、61分にはファン・ヒチャンが左サイドの深い位置を取り、折り返しにイ・ジェソンが飛び込むも合わせきれない。
我慢を続けながら機を伺うUAEにも直後に大きなチャンスが訪れる。自陣からのビルドアップで相手ゴール前まで運ぶと、左からカイオがグラウンダーのボールを送り、イスマイル・マタルがスルーしてアルザアビがミドル。右隅を捉えたが、GKキム・スンギュが横っ飛びでセーブした。
1点差では何が起こるかわからないため、次の1点が早く欲しい韓国。ショートコーナーからチョ・ギュソンが、こぼれ球をキム・ジンスが狙うも決め切れず。74分にはショートカウンターから絶好機を迎えるが、キム・ジンスのクロスに飛び込んだソン・フンミンのヘディングは、クロスバーに嫌われた。
不用意なパスミスを含め、韓国は残り時間をコントロールし切れたとは言い難いものの、UAEも最後まで人数を掛けた攻撃はせず。攻め込み続けながら追加点を奪えないという課題を持ちつつも、PKによる1点で韓国が辛勝。ワールドカップ出場権獲得に向け、大きな勝ち点3を手にした。
韓国代表 1-0 UAE代表
【韓国】
ファン・ヒチャン(前36)
2021年11月11日(木)22:20