スペイン代表のルイス・エンリケ監督が足技でもチームを鼓舞した。
スペインは11日、カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループB第9節でギリシャと対戦。敵地へと乗り込んだ。
試合前の会見では「すべての試合で勝ちに行くことが我々の義務」、 「明日の試合は野心を持って臨まなければ」 、「プレッシャーがなければスペイン代表は成り立たない」などと力強く頼もしい発言を繰り返していたルイス・エンリケ監督。その言葉通り、スペインは難敵ギリシャを1-0で退け、最終節を前にグループ首位に踊り出た。
その指揮官、ギリシャ戦では言葉だけでなく、姿勢でも選手とともに戦う姿勢を示す。1点リードで迎えた53分、自陣からビルドアップを展開するスペインだが、DFアイメリク・ラポルテのフィードはタッチを割り、テクニカルエリアに立つ指揮官の下へ流れた。
浮き球を受けることになったルイス・エンリケ監督は、ボールの軌道を見極めて右足を後方へスイング。完璧なスコーピオンを決めて見せた。
ピッチサイドでともに戦う姿勢を見せたルイス・エンリケ監督は試合後、「選手たちの素晴らしい姿勢のおかげで、ゲームに勝つことができた」と選手たちを称えている。引き分けでも首位通過が決まるスウェーデン代表戦に向けても、リスクを冒してでも勝利を目指すと公言。自信とプライドを覗かせている。
【動画】スコーピオンを決めるルイス・エンリケ監督