★「馬鹿げている」オランダ代表ファン・ハール監督、カタールでのW杯開催を改めて非難
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オランダ代表のルイス・ファン・ハール監督が、ワールドカップ(W杯)がカタールで開催されることを改めて非難した。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。
オランダ代表のルイス・ファン・ハール監督が、ワールドカップ(W杯)がカタールで開催されることを改めて非難した。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。
オランダ代表は、カタールW杯欧州予選でグループGに入り、トルコ代表やノルウェー代表と同居した中、7勝2分け1敗の首位で予選を終了。2018年のロシアW杯は予選で敗退していたため、2大会ぶりの出場を決めていた。
そのオランダは、3月はデンマーク代表とドイツ代表との親善試合を行うことに。その前に行われた会見でファン・ハール監督はW杯について言及。カタールで開催されることが「馬鹿げている」と非難した。
「今、私がそんな馬鹿げたことを思っていることは誰もが知っていることだ」
「とある国でプレーするということは馬鹿げている。FIFAがどう言っているか?そこのサッカーを発展させるため、より良く発展させるためと言っている。そんなの馬鹿馬鹿しい」
「そして、その方法は? その国で大会を開催するということだ。でも、そんなことはどうでも良い。お金や商業的な利益のためだ。それがFIFAの主たる動機だ」
「なぜ私がFIFAの委員会のメンバーでないのか。なぜなら、私は常にこの種の組織に対して距離を置いてきたからだ。正しいことではないが、カタールについて直接何かを言うことができる。だた、助けにはならない。これでは世界がこの問題を取り除くことになる」
これまでの夏開催ではなく、冬開催になることも含め、カタールでのW杯開催には多くの疑問符が予てからつけられていた。
さらに、W杯のスタジアムの建設などに関わった労働者に人権がないことがクローズアップされ、その労働条件には多くの非難が集まることに。オランダサッカー協会(KNVB)をはじめ、いくつかのサッカー協会は、カタールでの開催に反対していた。
ファン・ハール監督は2021年にはその状況についても言及。「KNVB(オランダサッカー協会)は、カタールでのW杯の開催に賛成したことは一度もないし、もちろん移民労働者のカタールでの扱われ方も認めていない」としていた。
W杯出場が決定している中での改めての発言には多くの注目が寄せられている。
2022年3月23日(水)20:15