★本戦出場5カ国が決定! リバプールエース対決は再びマネのセネガルに軍配《カタールW杯アフリカ予選》

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カタール・ワールドカップ(W杯)アフリカ予選最終ラウンドの2ndレグが29日に行われ、W杯本大会出場5チームが決定した。

グループステージを勝ち抜いた10カ国が、5つの対戦カードに分かれ、ホーム&アウェイで争う運命の最終ラウンド。

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カタール・ワールドカップ(W杯)アフリカ予選最終ラウンドの2ndレグが29日に行われ、W杯本大会出場5チームが決定した。

グループステージを勝ち抜いた10カ国が、5つの対戦カードに分かれ、ホーム&アウェイで争う運命の最終ラウンド。

アフリカ・ネーションズカップ決勝と同じ対戦カードとなったセネガル代表vsエジプト代表は、2戦合計1-1のイーブンもPK戦を3-1で制したセネガルが2大会連続3度目の本戦出場を決めた。

ホームでの初戦をオウンゴールによって先勝したエジプトは、前回対戦とほぼ同じスタメンを継続。サラーやエルネニー、トレゼゲといった主力が起用され、最前線にはマーモウシュが入った。

一方、敵地で逆転を狙うセネガルも守護神メンディを始め、クリバリ、ブナ・サール、イスマイラ・サール、マネら主力を起用。最前線をディエディウからディアに入れ替えた。

試合は前回対戦同様に早い時間帯に動く。4分、セネガルの左CKの流れからゴール前で混戦が生まれると、ディアが放ったシュートのこぼれがエジプトMFハムディ・ファティに当たってゴールネットに吸い込まれた。

相手のオウンゴールで2戦合計スコアをタイに戻したセネガルは、ホームサポーターの熱狂的な後押しを受けて以降も優勢に試合を進めていく。だが、前回対戦同様に最後のところで粘るエジプトの堅守を前に前半の内に逆転まで持ち込むことはできなかった。

後半もホームチームペースで試合が進むも、決定機まであと一歩という均衡状態が保たれる。後半半ばを過ぎてセネガルはクヤテやディエングを投入。対するエジプトも70分の3枚替えでジーゾ、モハメドといった攻撃的なタレントをピッチへ送り出す。

82分にはセネガルに2点目のチャンスが訪れるが、オフサイドぎりぎりで背後へ抜け出したイスマイラ・サールはGKとの一対一でシュートを枠の右に外してしまう。

結局、90分間で均衡は破れずに試合は延長戦に突入。この延長戦でもセネガルが押し込む状況が続くが、GKエル・シェナウィの守るゴールをこじ開けることができず。アフリカ・ネーションズカップ決勝に続き、試合の決着はPK戦に委ねられることになった。

そのPK戦ではクリバリ、サラーと経験豊富な1人目のキッカーが共に失敗する波乱の幕開けに。その後、1-1のイーブンで迎えた4人目では先攻のセネガルのディエングが成功した一方、後攻のエジプトはモハメドがGKメンディに止められて明暗分かれると、セネガル5人目のキッカーとなったマネがチームを本大会に導くPKを成功させ、アフリカ・ネーションズカップに続きセネガルがPK戦を制した。

同じくW杯本大会の常連であるナイジェリア代表とガーナ代表の一戦は、1-1のドローに終わった。この結果、2戦合計1-1もアウェイゴール数で上回ったガーナの本大会行きが決定した。

初戦をゴールレスドローで終えた両チームの一戦だが、今回の2ndレグでは早い時間帯にゴールが生まれる。まずは10分、相手陣内左サイドでの繋ぎからメンサーのパスを受けたトーマスがボックス手前左角から右足の鋭いシュートを放つ。味方がブラインドになったか、わずかにディフレクトがあったか、GKウゾホは自身の守備範囲に飛んだボールをはじき切れず、アウェイチームに先制点が生まれた。

ホームで先にゴールを奪われ、2戦合計スコアでもビハインドとなったナイジェリアだが、オシムヘンを中心に幾度か際どいシーンを作り出すと、20分過ぎに追いつく。ルックマンがボックス内で倒されてPKを獲得。これをキッカーのトールスト=エコングがGKの飛んだ逆のコースに突き刺した。

早い時間帯にスコアをタイに戻したナイジェリアは勢いづいて相手を攻めたてると、30分過ぎにはオシムヘンがゴールネットを揺らすが、VARのレビューの結果、オフサイドでの取り消しとなった。

後半は互いに早いタイミングで交代カードを切り、選手交代で流れを引き寄せにかかる。このままでは敗退となるナイジェリアはサイモン、イガロ、ムサと経験豊富なアタッカー陣を投入し、試合終盤には長身FWサディク・ウマルをピッチに送り出す。

しかし、初戦同様に流れの中では集中した守備を見せるガーナの守備を最後までこじ開けることはできず。この結果、敵地でナイジェリアを退けたガーナが2大会ぶり4度目の本大会行きを決めた。

アルジェリア代表とカメルーン代表の強豪対決は、延長戦までもつれ込む激闘を制したカメルーン代表が2大会ぶり8度目の本大会出場を決めた。

敵地での初戦を0-1で落としたカメルーンは、今回の2ndレグでも相手に主導権を握られる。それでも、22分には左CKの場面でGKのファンブルに反応したチュポ=モティングがすかさずシュートを流し込み、2戦合計スコアでタイに戻した。

以降はアルジェリアペースで進むも、幾度かの際どいシーンがVARの介入によってノーゴールとなるなど、均衡が保たれたまま試合は後半に突入。

引き続きホームチームが主導権を握り、立ち上がりから決定機に持ち込むが、時間の経過と共に試合は膠着。やや焦りが見えるアルジェリアに対して、カメルーンがカウンターで引っくり返す場面も増えていく。その後、後半終盤にかけてはマフレズの2度のミドルシュートなどで、アルジェリアがよりゴールに迫ったが、守護神オナナを中心とするカメルーンのゴールを最後までこじ開けられず。試合は延長戦へ突入した。

その延長戦ではアルジェリアが98分にトゥーバの左クロスをゴール前で競り勝ったスリマニが頭で合わせてゴールネットを揺らすが、オンフィールドレビューの結果、シュートの際にボールが腕に当たったとの判定でゴールは取り消しとなる。

以降もゴールが遠いアルジェリアだったが、PK戦突入濃厚と思われた延長後半の118分にゴールをこじ開ける。左CKの場面でキッカーのゲザルが左足アウトスウィングで入れたクロスを、ファーサイドでフリーのトゥーバがドンピシャのヘディングシュート。これがゴール右隅に決まった。

そして、土壇場で勝ち越したアルジェリアの突破決定的と思われたが、カメルーンが最後の最後に試合を引っくり返す。ラストプレーとなった124分のFK、サインプレーからファイが入れたクロスを、エンガドゥ=エンガジュイが頭でゴール前に流すと、これをトコ・エカンビが右足ダイレクトで流し込んだ。この直後に試合はタイムアップを迎え、2戦合計2-2もアウェイゴールの差で上回ったカメルーンが劇的過ぎる逆転突破を決めた。

元日本代表指揮官のハリルホジッチ監督が率いるモロッコ代表は、DRコンゴ代表を2戦合計5-2で破り、2大会連続6度目の本戦出場を決めた。

敵地での初戦を1-1のドローで終えていたモロッコだが、ホームで戦った今回の2ndレグでは序盤から相手を圧倒する。21分にウナイがペナルティアーク付近から見事なミドルシュートを突き刺して先制に成功すると、前半アディショナルタイムには相手DFのクリアミスに反応したティソウダリが難なくGKとの一対一を制し、守護神ブヌを含め2人の負傷者を出したものの、2点リードで試合を折り返した。

後半も攻撃の勢いが止まらないホームチームは、立ち上がりにウナイ、後半半ば過ぎにアクラフ・ハキミが得点を重ねて突破を大きく近づける。その後、マランゴに一矢報いる圧巻の右足ボレーシュートを叩き込まれたが、4-1のまま試合をクローズした。

また、チュニジア代表vsマリ代表は、チュニジアが2戦合計1-0で勝利し、2大会連続6度目の本大会出場を決めた。

2試合を通して拮抗した攻防を繰り広げた両者だったが、1stレグで痛恨のオウンゴール献上に、一発退場となったマリDFムサ・シサコの個人の出来が大きく影響を与える結果となった。

◆アフリカ予選最終ラウンド 2ndレグ結果

▽3/29(火)

セネガル代表 1-1(AGG:1-1[PK:3-1]) エジプト代表
ナイジェリア代表 1-1(AGG:1-1) ガーナ代表※
モロッコ代表 4-1(AGG:5-2) DRコンゴ代表
アルジェリア代表 1-2(AGG:2-2) カメルーン代表※
チュニジア代表 0-0(AGG:1-0) マリ代表

※アウェイゴールで上回り突破

2022年3月30日(水)7:25

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