国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が、話題となっていた2年に1度のワールドカップ(W杯)開催案に関して、提案したことはないとした。
昨年夏以降に大きな話題を呼んだW杯の開催タイミング。
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が、話題となっていた2年に1度のワールドカップ(W杯)開催案に関して、提案したことはないとした。
昨年夏以降に大きな話題を呼んだW杯の開催タイミング。現在は「4年に1度」での開催となっているが、これを「2年に1度」に変更するというプランがあるとされていた。
この案に関しては、2021年5月にサウジアラビアが初めて提案した構想。FIFAもこれに賛同し、元選手であるマイケル・オーウェンやヤヤ・トゥーレなどを起用して支持を表明し、インファンティーノ会長は実現可能性を探っている段階とされていた。
一方で、各大陸連盟やリーグ、クラブ、選手らからは大きな反発が。アフリカサッカー連盟(CAF)は支持していたが、反対意見の方が多く、現状の4年に1度を支持する声があがっていた。
そんな中、3月31日にドーハで行われたFIFA総会にてインファンティーノ会長がコメント。2年に1度にすることを提案はしていないとし、可能性を調べただけだとした。
「FIFAは隔年のワールドカップ開催に関して提案はしていない」
「アーセン・ヴェンゲルのリーダーシップの下、FIFAの委員会は、それを実行した。FIFAは何も提案しなかったが、実現可能であること、何らかの反響や影響を与えるであろうという結論に至った」
「それは世界の大部分にとって実現可能であり、ポジティブであろうと考えていたが、もちろん大きな反対もあり、そこから議論を始めなければいけない」
特に欧州サッカー連盟(UEFA)と南米サッカー連盟(CONMEBOL)はこれに反対。また、国際オリンピック委員会(IOC)も他のスポーツから注目を奪ってしまうことを懸念していた。
インファンティーノ会長は「全てのオプションを検討している。全ての立場を最大限に理解した上で、時間をかけていく」とコメント。将来的な変更の可能性は残したものの、決定事項でないことと、検討を進めるということは約束した。