★「あれから行ってない」“キング・カズ“がドーハの悲劇以来29年ぶりにカタールへ「絶望的な気持ちで飛行機に乗って帰ってきた」

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中国の家電メーカーである『ハイセンス(Hisense)』のアンバサダーに就任したJFLの鈴鹿ポイントゲッターズに所属する元日本代表FW三浦知良が、カタール・ワールドカップ(W杯)について語った。

『ハイセンス』は、1969年に中国で創業。

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中国の家電メーカーである『ハイセンス(Hisense)』のアンバサダーに就任したJFLの鈴鹿ポイントゲッターズに所属する元日本代表FW三浦知良が、カタール・ワールドカップ(W杯)について語った。

『ハイセンス』は、1969年に中国で創業。テレビやエアコン、冷蔵庫、洗濯機などの生活家電を中心に、業務用のディスプレイやエアコン、デジタル通信システムなどを手がけ、世界展開。TV出荷台数シェアが世界第2位にまで成長している。

2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)でも公式スポンサーとなっていた中、2022年のカタールW杯でも引き続き公式スポンサーとなった中、三浦のアンバサダー就任とプロジェクト発表会が3日に行われた。

発表会のトークセッションでは、三浦が1993年10月の「ドーハの悲劇」以来となる29年ぶりにカタールへ訪れることを明かした。

「もう29年経って、今回日本の試合も観戦させていただけるということで、29年ぶりにカタール・ドーハに行きます。この29年の日本の成長というか、日本サッカーの進化、経験値を観れると思うと、本当にワクワクします」

「監督が森保監督で、一緒に戦った仲間の森保監督がいて、今の選手たちがDNAじゃないですが、何か伝わって、当時の思いも込めて、W杯で躍動して欲しいなと思います」

同じピッチに立ち、初のW杯出場を逃した仲間でもある森保一監督率いる日本に期待する三浦。一方で、当時の状況についても言及。あまり記憶になかったという。

「あれから行ってないですね。イラク戦に引き分けて、次の日暗い気持ち、絶望的な気持ちで飛行機に乗って帰ってきて、ドーハの街のこともほとんど記憶にないです」

「ああいうことがあったから覚えていないのではなく、外出できなかったんです。ホテルと練習するグラウンドとスタジアムに連れて行かれていました。厳戒態勢でした。社会情勢も含めて、参加している国が湾岸戦争の後で大変だった時期なので、結構大変な大会だったと思います」

「街に行った記憶はないですね。聞いた話だとあの当時とは全く違うということなので、楽しみです」

その三浦は、1998年のフランスW杯出場の予選にも出場。しかし、大会直前にメンバーから外れる悲劇を味わい、大きな話題となった。

「今回のカタールW杯のメンバーが11月1日に発表されるので、岡田さんと僕のシーンがたくさん出てくるのかなと思います(笑)。笑ってくださいね。僕も困るので(笑)」

「W杯というのは、今でも僕にとっては夢の舞台だし、憧れの舞台だし、ある意味目標でもあります。11月1日にもし僕が入ったら、全てキャンセルなので。それは言ってありますんで(笑)。本当に言ったんですよ。呼ばれたらこの仕事はできませんが、それでもいいですか?って」

本気とも冗談とも取れる発言。ただ、それだけの熱量がW杯に向けてあるということの現れ。真剣にサッカーに取り組んでいるとも言える。

その中で、日本代表についても言及。予想は難しいとしながらも、希望としては日本らしいサッカーを見せて躍動してもらいたいとした。

「予想はみんなするでしょうが、予想はできないですね。予想と希望は全然違います。日本にグループ突破して欲しいですし、ドイツ、スペイン、コスタリカ。特にドイツとスペインは世界でもトップトップですし、優勝経験もあります。ファンとして、良い試合をしてもらいたいです」

「もちろんみんなの想いは突破だと思いますが、躍動してもらいたいです」

「戦略と戦術というのは監督が考えると思いますが、日本は守備で最後まで逃げ切るという文化では基本的にはないと思います」

「日本人の特徴であるアジリティを生かして、狭いスペースでも人とボールが動きながら相手を崩すことが日本人に一番合っているかなと思います」

「それが日本人が得意とすることで、特性が出ると思います。技術もしっかりあるので、しっかり生かせるような、それが見られるような攻撃的な試合をやってもらいたいということは、ファンとして希望はあります」

「ただ、ドイツやスペインはやりたいことだけをやって勝てる相手ではない。相手にボールを持たれる時間が長くなるのもしょうがないですし、分かっています。その中で日本がボールを持ってチャレンジする姿はどうしても見たいなと思います」

「森保監督には直接言えないですからね。突破をするために理想を崩してでもポイントを取って、目標に進もうとします。理想と現実の両方を持って勝っていくというのは、世界で言ってもブラジルやスペインぐらいじゃないですかね。なかなか理想と現実で勝てることはないので、日本も近づけるようにして欲しいと思います」

2022年10月3日(月)21:25

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