U-17日本女子代表のMF谷川萌々子(JFAアカデミー福島)が鮮やかなFKで世界を魅了した。
インドで行われているU-17女子ワールドカップ(W杯)は、11日に幕を開けた。
グループDに入った日本は12日に初戦を迎え、男女・年代別を通じて初めてのW杯出場となったU-17タンザニア女子代表と対戦。16分に相手が退場者を出し、早々に数的優位となったなかで、33分にFW白垣うの(セレッソ大阪堺レディース)が先制点を挙げた。
以降は攻めあぐねる展開が続いたものの、67分に途中出場のFW板村真央(JFAアカデミー福島)、75分に辻澤亜唯(藤枝順心高校)が決めてリードを広げると、81分には谷川萌々子が圧巻の直接FKを叩き込む。
ボックス手前左やや距離のある位置でFKを得ると、短い助走から右足で狙い、壁を越えて落とすシュートを左隅へ捻じ込んだ。
谷川は試合を通じても中盤の底でゲームをコントロールし、得点シーン以外でも利き足とは逆の左足で際どいミドルシュートを放つなど躍動。この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)にも選出された。両足の正確なキックを武器にセットプレーも担う姿は、元なでしこジャパンのMF宮間あや氏を彷彿とさせる。
日本からはこれまでの大会で歴代最多となる3人のゴールデンボール(大会MVP)が選出されており(2008年:岩渕真奈、2014年:杉田妃和、2016年:長野風花)、新たな日本の司令塔にも今大会での躍進が期待される。
日本は今後、15日にU-17カナダ女子代表と、18日にU-17フランス女子代表と対戦。グループの上位2チームがノックアウトステージに進出する。
【動画】狙い通りに壁を越えて落とした谷川の直接FK弾
【動画】U-17女子W杯、日本vsタンザニアのハイライト