11月20日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがカタールの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。18カ国目は、ドイツ代表を紹介する。
◆ドイツ代表
監督:ハンジ・フリック
主将:マヌエル・ノイアー
予選成績:9勝1敗
W杯出場数:18大会連続20回目
W杯最高位:優勝
FIFAランク:11位
◆失意を胸に5度目の優勝へ
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2014年のブラジル大会では開催国のブラジル代表から7点を奪う衝撃的な勝利を収めるなどし、4度目の優勝を果たしたドイツ。しかし、2018年のロシア大会ではグループステージ敗退の憂き目にあった。
ヨアヒム・レーヴ監督の下で築き上げたチームも終わりを迎え、フリック監督が就任。伝統的なバイエルンの選手主体のチーム作りは変わらないが、今大会は圧倒的な個を持つスーパースターは不在だ。
ドイツが掲げる"スターはチーム"という考え方は今回も変わらず。スーパーな選手がいないこともあり、よりチーム力が重視されている。自身も指揮したバイエルンの選手が中心ではあるが、スーパーな選手がいないことで不安要素も多い。
今年行われたUEFAネーションズリーグでは6試合を戦い1勝4分け1敗という低調ぶり。フレンドリーマッチでも2勝1分け、本大会直前のオマーン代表戦も1-0での勝利と、調子上がっていないことも懸念材料と言えるだろう。
基本システムは[4-2-3-1]。守護神にはマヌエル・ノイアーが今回も据えられる。36歳になった中で、近年は以前ほどの突出したパフォーマンスは見せていない。それでも、頼りになることは間違いない。
その他、MFヨシュア・キミッヒ、MFヨシュア・キミッヒ、MFトーマス・ミュラー、FWセルジュ・ニャブリ、FWレロイ・サネなど多くのバイエルン選手が呼ばれており、チームとしての連携には不安はない。
また、今回は若手もメンバー入りし、19歳のMFジャマル・ミュージアラ、20歳のDFアルメル・ベラ=コチャプ、そして17歳のFWユスファ・ムココを招集。さらに、MFマリオ・ゲッツェをサプライズ招集するなど、コンビネーションでのパワーアップも目論んでいそうだ。
◆超WS的注目プレーヤー
FWユスファ・ムココ(ドルトムント)
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ドイツの注目プレーヤーは、17歳のFWユスファ・ムココだ。まさかのサプライズ選出となった神童。15歳でデビューをした逸材ではあるが、今回がドイツ代表初招集。そして、11月16日のオマーン戦でデビューを果たした。代表経験は少ないものの、将来性とワンダーボーイとしての活躍を期待しての抜擢となったと言える。
そもそも、招集候補だったFWティモ・ヴェルナーが負傷で呼べなくなったことも影響しているが、ムココは今季のブンデスリーガで14試合6ゴール4アシストと結果を残している。圧倒的なスピードに加え、抜群のテクニックも持っている中、世界にセンセーショナルなプレーを見せつけられるだろうか。
◆登録メンバー
GK
1.マヌエル・ノイアー(バイエルン)
12.ケビン・トラップ(フランクフルト)
22.マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ/スペイン)
DF
2.アントニオ・リュディガー(レアル・マドリー/スペイン)
3.ダビド・ラウム(RBライプツィヒ)
4.マティアス・ギンター(フライブルク)
5.ティロ・ケーラー(ウェストハム/イングランド)
15.ニクラス・ジューレ(ドルトムント)
16.ルーカス・クロステルマン(RBライプツィヒ)
20.クリスティアン・ギュンター(フライブルク)
23.ニコ・シュロッターベック(ドルトムント)
25.アルメル・ベラ=コチャプ(サウサンプトン/イングランド)
MF
6.ヨシュア・キミッヒ(バイエルン)
8.レオン・ゴレツカ(バイエルン)
11.マリオ・ゲッツェ(フランクフルト)
13.トーマス・ミュラー(バイエルン)
14.ジャマル・ミュージアラ(バイエルン)
17.ユリアン・ブラント(ドルトムント)
18.ヨナス・ホフマン(ボルシアMG)
19.レロイ・サネ(バイエルン)
21.イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ/イングランド)
FW
7.カイ・ハヴァーツ(チェルシー/イングランド)
9.ニクラス・フュルクルク(ブレーメン)
10.セルジュ・ニャブリ(バイエルン)
24.カリム・アデイェミ(ドルトムント)
26.ユスファ・ムココ(ドルトムント)
◆グループステージ日程
▽11/23
《22:00》
vs日本代表
@ハリファ国際スタジアム
▽11/27
《28:00》
vsスペイン代表
@アル・バイト・スタジアム
▽12/1
《28:00》
vsコスタリカ代表
@アル・バイト・スタジアム