★サプライズ候補デンマークは白星発進ならず…チュニジアの堅守に苦戦でドロースタート《カタールW杯》

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カタール・ワールドカップ(W杯)のグループD第1節、デンマーク代表vsチュニジア代表が22日に行われ、0-0のドローに終わった。

欧州予選、UEFAネーションズリーグでの好パフォーマンスによって今大会のサプライズ候補に挙がるデンマーク。

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カタール・ワールドカップ(W杯)のグループD第1節、デンマーク代表vsチュニジア代表が22日に行われ、0-0のドローに終わった。

欧州予選、UEFAネーションズリーグでの好パフォーマンスによって今大会のサプライズ候補に挙がるデンマーク。躍進を占う重要な初戦では北アフリカの難敵と対戦した。ヒュルマンド監督はこの試合で[3-5-2]を採用。GKにシュマイケル、3バックにアンデルセン、ケアー、アンドレアス・クリステンセン、ウイングバックにラスムス・クリステンセン、メーレを起用。中盤はデラネイとホイビュア、エリクセンという絶対的な主力が並び、2トップはスコフ・オルセンとドルベリとなった。

一方、2大会連続出場のチュニジアは悲願のグループリーグ突破を目指す。その初陣ではハズリやハンニバル、スリティといったテクニシャンタイプがベンチスタートとなったものの、メリアーやブロン、スクヒリ、ムサクニといった主力が先発に名を連ねた。

カタールに大挙したサポーターの熱狂的な声援を後押しにチュニジアがアグレッシブな入りを見せる。序盤は球際のデュエル、切り替えの速さでデンマークを上回り、ボックス付近からムサクニやドレーガーが積極的に足を振って“事故”を起こすような仕掛けを見せる。

これに対して序盤の守勢を凌いだデンマークは、相手とマッチアップがかみ合うことで、なかなかウイングバックの攻撃参加というストロングが出せず、最前線に入るドルベリらも相手のソリッドな守備に苦戦。エリクセンの正確なプレースキックやラストパスでチャンスを窺うにとどまる。

前半半ばから終盤にかけて試合は膠着。ボールの主導権を握るものの、相手の組織的な守備に苦戦するデンマークは、アンデルセンやホイビュアがミドルレンジのシュートを枠に飛ばすが、相手GKに難なく対応される。

一方のチュニジアは攻撃の回数は少ないものの、幾度か相手のディフェンスラインの背後を突き決定機を創出。43分にはムサクニのスルーパスに抜け出したジェバリがGKと一対一の絶好機も、チップキックはGKシュマイケルの見事な反応にはじき出された。

ゴールレスで折り返した後半はキックオフ直後こそチュニジアのペースとなったが、時間の経過と共にデンマークが押し返して拮抗。

そういった中、より動きが求められるデンマークは65分に3枚替えを敢行。ケアーとドルベリ、スコフ・オルセンを下げてイェンセン、コーネリウス、リンドストロームを投入。この交代で並びを[4-2-3-1]の形に変更した。

すると、69分にはボックス手前で前を向いたエリクセンが強烈な左足のミドルシュートでGKダーメンにファインセーブを強いると、直後の右CKではエリクセンのクロスをアンドレアス・クリステンセンがヘディングシュート。このこぼれをコーネリウスが押し込みにかかるが、惜しくも右ポストを叩いた。

この連続攻撃で先制点奪取はならずも、デンマークが攻勢を強めていくかに思われたが、チュニジアもスリティやハンニバルの投入など積極的なメンバー交代でプレー強度を維持。徐々にデンマークのイージーミスが増え始めたことで、完全にイーブンの状況に戻した。

その後、試合は消耗戦の様相色濃く最終盤に突入。より勝ち点3がほしいデンマークがリスクを冒して前に出ると、5分が加えられたアディショナルタイムに攻勢を仕掛ける。だが、リンドストロームの無回転ミドルシュートはGKダーメンの好守、ハンドを巡るオンフィールド・レビューはお咎めなしの判定でゴールに繋がらず。

そして、試合はこのまま0-0でタイムアップを迎え、チュニジアの堅守に苦戦したデンマークは白星スタートを逃した。

なお、デンマークは26日にフランス代表と、チュニジアはオーストラリア代表と対戦する。

デンマーク代表 0-0 チュニジア代表

2022年11月23日(水)0:05

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