日本代表の所属するグループEが混沌としている。
カタール・ワールドカップ(W杯)のグループEは27日に第2戦が終了した。
日本代表はコスタリカ代表を相手に試合を優位に進めながらも、0-1で敗戦。勝ち点を伸ばせず、「3」のまま。コスタリカも初戦で7失点の大敗を喫したが、勝ち点を「3」として日本に並んだ。
一方、スペイン代表vsドイツ代表の強豪国同士の一戦は、スペインが先制しながらもドイツが終盤に追いつき1-1のドロー。スペインは勝ち点を「4」とし、ドイツは勝ち点「1」を取ってなんとか踏みとどまった。
第2戦を終えての順位表は以下の通り。
1位:勝ち点4 スペイン代表/+7
2位:勝ち点3 日本代表/0
3位:勝ち点3 コスタリカ代表/-6
4位:勝ち点1 ドイツ代表/-1
結果論ではあるが、日本はコスタリカ戦でしっかりと勝利を収めていれば、グループステージの突破が決定するという状況だった。試合を支配しながら、そしてチャンスを作りながらも勝ち点を積み上げられなかったことの大きさを痛感することになった。
なお、引き分けの場合でもほとんど状況は今と変わらなかっただけに、コスタリカ戦で勝利できなかったことは反省。スペイン戦に全てを懸けなければいけない。
では、日本のグループステージ突破の条件はどうなっているのか。
1.スペインに勝利
この場合、日本の勝ち点は「6」となり首位のスペインを上回ることに。この場合は問答無用でグループステージの突破が決定。得失点差を考えても、コスタリカがドイツに7点差をつけて勝利しない限りは首位での通過となる。
2.スペインに引き分け
この場合は日本の勝ち点は「4」となる。首位のスペインは「5」となり突破が決定。日本はコスタリカかドイツと勝ち点「4」で並ぶことになるが、コスタリカが勝ち点で並ぶ場合は引き分けとなり、得失点差が大きいために日本を上回ることはない。
一方、ドイツはコスタリカに勝利した場合に「4」となり、日本との得失点差勝負に。ただ、最低でも得失点差で1を稼ぐために並ぶことが考えられ、2点差以上をつけてコスタリカに勝利すれば、ドイツが2位になる。また、得失点差が並んだ場合は総得点での勝負に。いずれにしても日本は厳しい状況となってしまう。
3.スペインに敗北
この場合、日本はグループステージの敗退が確定する。日本は勝ち点3で留まるが、コスタリカvsドイツが引き分けになれば、コスタリカ、勝敗が付けば勝った方が日本を上回ることになる。
コスタリカ戦の黒星がどれほど重くのしかかったのか。スペインとドイツが引き分けてしまったことで、何倍にも重くのしかかる黒星となってしまった。
逆に、日本はスペインに勝たなければ、グループステージの突破は無くなると考えて良い状況。自らの力で目標に向けた勝利を掴めるのか。大きな試練が立ちはだかることとなった。
【画像】日本代表、グループステージ突破条件