オーストラリア代表のMFジャクソン・アーバイン(ザンクト・パウリ)が感極まった。
オーストラリアは11月30日に行われたカタールW杯グループD最3節でデンマーク代表と対戦した。2試合を終えて1勝1敗。勝てばグループステージ突破が決まるという状況でキックオフを迎えた。
ボールを支配されながらも集中した守備を続けると、60分にカウンターからFWマシュー・レッキーが値千金の先制弾。これが決勝点となり、1-0で勝利を収めた。
この結果、オーストラリアは2006年のドイツW杯以来となる決勝トーナメント進出が決定。サッカルーズの公式インスタグラムは翌日に「これが意味するところ」と、試合後に感極まるアーバインの様子を公開した。
「ジャクソン・アーバインは、2006年にサッカルーズがノックアウトステージへの出場権を獲得したとき、ドイツにいました。16年後の今、彼は子供の頃の夢を実現しています」
これにはW杯公式アカウントから「おめでとうございます!」とのメッセージが届き、ファンからも「泣かせるね」、「私たちのためにアルゼンチンを倒してください、メキシコはあなたを応援しています」、「とても情熱的」、「よくやったジャクソン」、「プレッシャーは計り知れないものだっただろう」、「勝っても負けても、何があってもオーストラリアを誇りに思う」などの温かい声が届いている。
日本代表ともしのぎを削ったアジア最終予選では、グループBで3位に終わったオーストラリア。アジア、大陸間プレーオフへ回り、苦しみながらも出場権を得ていた。
本大会でも厳しいグループに入ったとの下馬評の中で、初戦のフランス代表戦は逆転負け。そこからチュニジア代表戦、デンマーク戦を1-0で下し、4大会ぶりの歓喜を手にした。
初のベスト8入りが懸かるラウンド16の相手は優勝候補の筆頭、アルゼンチン代表。またも難敵と相まみえるが、過去最高成績を更新することはできるだろうか。
【写真】16年ぶりに決勝T進出を決め、感極まるアーバイン