★アルゼンチンがクロアチアに完勝で2大会ぶりの決勝進出! メッシのメモリアル弾にアルバレスが2発《カタールW杯》
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カタール・ワールドカップ(W杯)準決勝のアルゼンチン代表vsクロアチア代表が13日に行われ、3-0で勝利したアルゼンチンが決勝進出を決めた。
36年ぶり3度目の優勝を目指すアルゼンチンは、準々決勝でオランダ代表と対戦。
カタール・ワールドカップ(W杯)準決勝のアルゼンチン代表vsクロアチア代表が13日に行われ、3-0で勝利したアルゼンチンが決勝進出を決めた。
36年ぶり3度目の優勝を目指すアルゼンチンは、準々決勝でオランダ代表と対戦。メッシの1ゴール1アシストの活躍で優位に試合を進めながらも後半終盤の連続失点によって勝ち切れず。それでも、守護神マルティネスの活躍が光ったPK戦を4-3で制してベスト4進出を決めた。
スカローニ率いるチームは、2大会ぶりのファイナル進出を懸けたこの一戦で先発2人を変更。累積警告で不在のアクーニャに代えてタグリアフィコ、センターバックのリサンドロ・マルティネスに代えて
パレデスを起用し、[3-5-2]から[4-4-2]に並びを変更。2トップは引き続きメッシとアルバレスのコンビとなった。
一方、悲願の初優勝を目指すクロアチアは前ラウンドで優勝候補筆頭のブラジル代表と対戦。粘り強い戦いぶりで延長戦に持ち込むと、ネイマールのゴールで先制を許しながらも延長後半の土壇場でペトコビッチが奪った値千金のゴールによって120分の戦いを終了。PK戦では守護神リヴァコビッチの活躍で4-2と競り勝って番狂わせを起こした。
2大会連続の決勝進出を目指すダリッチ率いるチームはブラジル戦と全く同じスタメンを採用。ブロゾビッチとコバチッチ、モドリッチの黄金の中盤、3トップは右からパシャリッチ、クラマリッチ、ペリシッチが並んだ。
120分を戦った準々決勝から中3日の過密日程の影響もあり、互いに自陣で守備ブロックを構える慎重な入りを見せる。
クロアチアがボールを握る時間帯が多いものの、持たされている印象が強くなかなか前線の選手へ効果的なパスが入らない。そういった中、セットプレーからチャンスを窺うが、アルゼンチンの集中した守備にことごとく撥ね返される。
一方、後ろに重たいアルゼンチンだったが、20分を過ぎた辺りからメッシを起点にボールが動き始めると、押し込む形まで持っていく。25分にはエンソ・フェルナンデスのミドルシュートで最初の枠内シュートを記録した。
前半半ばを過ぎると、再び試合は膠着し始めるが、アルゼンチンがワンチャンスを生かし切った。32分、ハーフウェイライン手前でボールを持ったエンソ・フェルナンデスから背後のスペースを狙うアルバレスに絶妙なフィードが供給される。オフサイドをかいくぐってそのままボックス内に侵入したマンチェスター・シティFWは浮き球でGKをかわしにかかると、入れ替わられかかったリヴァコビッチがアフターチャージ。このファウルに対してPKが与えられる。
そして、この試合で元ドイツ代表MFローター・マテウスの持つW杯最多出場記録(25試合)に並んだメッシがキッカーを務めると、今大会屈しの“PKストッパー”を相手に強烈なシュートを右上隅に突き刺し、今大会5点目、アルゼンチンのW杯最多得点記録更新となる11点目とした。
エースの一撃で先手を奪ったアルゼンチンは畳みかける攻めで2点目を奪取。39分、相手CKを撥ね返した自陣ボックス手前からのロングカウンターで味方からヘディングパスを受けたメッシが潰されると、こぼれ球を引き取ったアルバレスがハーフウェイラインを越えた辺りから中央突破。猛スプリントでゴール前に走り込んだモリーナをオトリに、そのまま持ち込んだアルバレスはDFに引っかけられたボールを2度マイボールとし、最後はGKリヴァコビッチの寸前で右足シュートを蹴り込んだ。
そして、新星アルバレスの圧巻ゴールで追加点を手にしたアルゼンチンがクロアチアの反撃を危なげなく凌ぎ切って試合を折り返した。
迎えた後半、2点のビハインドを追うクロアチアはソサとパシャリッチを下げてオルシッチとヴラシッチをハーフタイム明けに投入。さらに、50分にはブロゾビッチを下げて長身FWペトコビッチをピッチに送り出し、ペリシッチを左サイドバック、モドリッチとコバチッチを2セントラルMFに配した[4-2-3-1]に変更した。
この攻撃的な采配によって後半はクロアチアが押し込む状況が続くが、前半同様に流れの中ではなかなかフィニッシュまで持ち込めない。逆に、カウンター色を強めるアルゼンチンが幾度となく際どい攻撃を繰り出す。58分には味方とのパス交換でボックス左に侵入したメッシに3点目のチャンスも、ニア下を狙ったシュートはGKリヴァコビッチの好守に阻まれる。
その後、62分にパレデスを下げてリサンドロ・マルティネスを投入し、[3-5-2]の布陣に変更したアルゼンチンがうまく試合を落ち着けていくと、一回り以上の歳の差2トップが三度決定的な仕事を果たす。
69分、ハーフウェイライン付近の右サイドでボールを受けたメッシが鮮やかなボールタッチでタッチライン際を縦に突破。ボックス付近で一度スピードダウンされるが、細かな切り返しでDFグヴァルディオルを振り切ってゴールライン際から正確なプルバック。これをニアに走り込んだアルバレスが右足ダイレクトで流し込んだ。
この3点目で勝利を確信したスカローニ監督は殊勲のアルバレスに代えて今大会初出場のディバラ、デ・パウルに代えてパラシオスを同時投入。対してクロアチアは80分過ぎにモドリッチを諦め、マイェルを最後のカードとして切った。
その後は一矢報いたいクロアチアがペリシッチを中心に幾度か見せ場を作ったが、オランダ戦での教訓を忘れないアルゼンチンの集中した守備を最後までこじ開けることはできず。試合はこのまま3-0のスコアでタイムアップを迎えた。
この結果、完勝のアルゼンチンは18日にフランス代表vsモロッコ代表の勝者と優勝を懸けたファイナルに臨み、ベスト4敗退のクロアチアは17日に前述のカードの敗者と3位決定戦を戦う。
アルゼンチン代表 3-0 クロアチア代表
【アルゼンチン】
メッシ(前34[PK])
アルバレス(前39)
アルバレス(後24)
【動画】メッシ、圧巻のドリブルからアルゼンチンダメ押し!
【動画】カウンター発動!フリアン・アルバレスが気持ちで押し込む!
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2022年12月14日(水)5:55