世界最高峰の舞台で対戦が実現した友人同士の2人が試合後に称えあった。
14日、カタール・ワールドカップ(W杯)準決勝でフランス代表とモロッコ代表が対戦した。
2大会連続の決勝進出を目指すフランスと、初のベスト4入りを果たしその勢いで決勝に進みたいモロッコの一戦。試合はフランスがテオ・エルナンデス、ランダル・コロ・ムアニのゴールで2-0と勝利を収めた。
60年ぶりの連覇を目指すフランスと、躍進が止まってしまったモロッコ。両チームには友人関係の選手がいる。それがFWキリアン・ムバッペとDFアクラフ・ハキミだ。
2人は共にパリ・サンジェルマン(PSG)に所属。普段から仲が良く、今年5月にはカタールを訪れた際に、W杯で対戦したいねと語り合うほどだった。
夢の対決が実現し、共に同サイドでプレーした2人。軍配はムバッペに上がったが、試合後の両者の関係が話題となった。
2人はピッチ上で自然とユニフォームを交換。互いにハグで称えあった後、両者ともに互いのユニフォームを着用した。
ムバッペは喜び、ハキミは晴れない顔をしており、差があるものの、ムバッペはハキミの思いも背負って連覇に挑むはずだ。
また、ムバッペはインスタグラムを更新。ハキミに対し「悲しまないでブラザー。みんな、君がしたことを誇りに思っている。歴史を作ったんだ」と労いのコメントを綴っている。
両者の関係には「友情っていいな」、「リスペクトだ」、「モロッコは多くの勝利を手にした」、「これが本当の友情」、「友情はスポーツを超えた」と反響が寄せられている。
敗れたモロッコも3位を目指して難敵のクロアチア代表と3位決定戦が待っており、まだW杯は終わっていない。最後は共に笑って終えられるのか。3位決定戦、決勝に注目が集まる
【写真】互いを称え合う友人同士、ムバッペとハキミの感動の瞬間