アルゼンチンサポーターたちの興奮が思わぬところまで波及している。
カタール・ワールドカップ(W杯)で決勝への切符を掴んだアルゼンチン。36年ぶりの栄冠まであと1つに迫っている。
13日の準決勝クロアチア代表戦後には首都ブエノスアイレスの共和国広場が人で埋め尽くされるほどの大騒ぎだったというが、それは住民街でも同様だった。
ある民家の前にサポーターが集まると、居ても立っても居られなくなったのか、「彼女はメッシのおばあちゃん!」と、その家に住む女性に対し、クロアチア戦でも1ゴール1アシストの活躍を見せたFWリオネル・メッシと紐づけて盛大に歌い続けていたのだ。
さすがに迷惑な気もするが、その女性は集まったサポーターたちに手を振ると、投げキッスまでするサービス精神旺盛な人物だった。
この様子はSNS上でも大きな反響を呼んでいたが、アルゼンチン『TyCスポーツ』やフランス『ル・パリジャン』によると、この女性はメッシの祖母に当たる人物ではないようだ。
クリスティアーナさんという名のこの女性は、グループステージからアルゼンチンが勝利するたびに外で周囲の住民たちと喜びを共有していたという。
おばあちゃんが陽気に踊る様子は徐々に話題になっていくと、アルゼンチンの躍進とともにその規模は大きくなっていき、いつしか「メッシのおばあちゃん!」という愛称がついた。そして、クロアチア戦後にはその騒ぎが過去最大のものになったという。
なお、メッシの実の祖母であるセリア・オリヴェリア・クッチティーニさんは1998年に亡くなっている。
決勝進出でこの騒ぎ。悲願のW杯制覇を果たした時、アルゼンチンは一体どうなってしまうのだろうか。
【動画】メッシの祖母ではないが、外で大はしゃぎするアルゼンチンサポに投げキッスを返すクリスティーナさん