白熱の展開となったカタール・ワールドカップ(W杯)決勝のアルゼンチン代表vsフランス代表だが、遺恨は根深く残りそうだ。
アルゼンチンが36年ぶり3回目の優勝を果たしたW杯。FWリオネル・メッシ、FWキリアン・ムバッペと主役2人がゴールを取り合うなど大きな盛り上がりを見せ、決着はPK戦でついていた。
その中で、アルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスの行動が物議を醸すことに。ゴールデングローブ(最優秀GK賞)のトロフィーが授与されると、股間にトロフィーを当てて挑発。PK戦でもストップした際におちょくるダンスを見せていた。
さらにアルゼンチンでの優勝パレードではムバッペの写真を貼り付けた赤ちゃんの人形を持ち出して侮辱行為。これらの行動は大きな問題となり、所属のアストン・ビラのウナイ・エメリ監督も「合流したら話をする」と語るほどだ。
そんな中、フランスサッカー連盟(FFF)は22日に苦情を申し立てたとのこと。それはパレードでの一件だった。
FFFのノエル・ル・グラエ会長は「行き過ぎだ」とマルティネスの行為に苦言。アルゼンチンサッカー協会(AFA)に対して書面を送ったという。
フランス『Ouest-France,』は「理解し難い。ムバッペの行動は模範的だった」と会長が語っているとし、「我々は異なる手続きを開始した」とした。
また「とても衝撃的だ。フランス代表が成功するために最善を尽くした選手たちだ。彼らをサポートすることが重要だ」とし、結果的に準優勝に終わったものの、健闘した選手たちが侮辱されることは許さない考えだ。
【写真】優勝パレードでムバッペを侮辱する赤ちゃん人形を掲げるマルティネス