親善試合であっても、勝利はチームに好影響をもたらすものだ。
11日、国際親善試合のデンマーク女子代表vsなでしこジャパンがデンマークのオーデンセ・スタジアムで行われた。
7月に開幕を迎えるオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)へ向け、強化を進める両者。序盤は前線から守備の圧力を高めたデンマークがセットプレーから度々チャンスを創出し、強度を落とした中盤以降は日本がボールを保持して機を伺うという展開に。膠着したゲームは、裏へのロングボールに対して相手選手と並走した南萌華が78分に痛恨のオウンゴールを献上し、1-0でデンマークの勝利となった。
FIFAランキング15位のデンマークは、現在支柱の1人であるナディア・ナディムが昨年9月に負った左ヒザ前十字じん帯断裂の影響でチームを離れている。だが、日本戦の前には7日に同3位のスウェーデン女子代表とアウェイでの国際親善試合を行い、こちらも1-0で勝利。各試合後のロッカーでは歓喜に沸く姿が確認できるなど、雰囲気は良好だ。
W杯のヨーロッパ予選では8試合で40得点2失点と圧倒的な強さを見せたデンマーク。女子ユーロの最高成績は準優勝だが、W杯ではまだメダルがなく、過去最高成績はベスト8。今大会ではグループDに属し、中国女子代表、イングランド女子代表、ハイチ女子代表と同居するが、最高位を更新し、旋風を巻き起こすことはできるだろうか。
【動画】なでしこジャパンに勝利し、ロッカーで歓喜するデンマーク女子
【動画】なでしこジャパンvsデンマーク女子のハイライト