★H・ルナール監督率いるフランスが今大会初勝利!主将W・ルナールのヘディング弾でブラジルを退ける【2023女子W杯】
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29日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループFの第2節、フランス女子代表vsブラジル女子代表がブリスベン・スタジアム(ブリスベン)で行われ、
カタールW杯ではサウジアラビア代表を率いてアップセットを演じたエルヴェ・ルナール監督が指揮を執るフランス。マリーアントワネット・カトト、デルフィーヌ・カスカリーノ、アマンディーヌ・アンリといった主軸がケガで招集を見送られた影響もあってか、初戦はジャマイカ女子代表を圧倒的に押し込みながらも0-0に終わった。
29日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループFの第2節、フランス女子代表vsブラジル女子代表がブリスベン・スタジアム(ブリスベン)で行われ、
カタールW杯ではサウジアラビア代表を率いてアップセットを演じたエルヴェ・ルナール監督が指揮を執るフランス。マリーアントワネット・カトト、デルフィーヌ・カスカリーノ、アマンディーヌ・アンリといった主軸がケガで招集を見送られた影響もあってか、初戦はジャマイカ女子代表を圧倒的に押し込みながらも0-0に終わった。
グループステージ突破のために勝利必須の今節は、セルマ・バシャが先発に。開幕直前のオーストラリア女子代表との強化試合で左足首を負傷し、初戦を欠場していたが、[4-4-2]の左サイドハーフで攻撃にアクセントを加える。
ウジェニー・ル・ソマーが惜しいヘディングを放つなど、13分に序盤から攻勢の続くフランスは勢いのまま4分後に先手を取った。
中盤経由からフリーで受けた左サイドバックのサキナ・カルシャウィが早いタイミングでファーへクロスを送ると、カディディアトゥ・ディアニが頭で折り返してル・ソマーが流し込むようなヘッド。H・ルナール監督の就任に伴って代表に復帰したフランス女子歴代最多得点を誇るエースが、代表でのゴールを通算「90」へ伸ばし、試合を動かした。
一方、アメリカ女子代表を率いて北京オリンピック2008、ロンドンオリンピック2012と連覇を果たし、2011年ドイツ女子W杯もなでしこジャパンに次ぐ準優勝という成績を残した名将、ピア・スンドハーゲ監督率いるブラジル。初戦はアリ・ボルジェスのハットトリックなどで4-0とパナマ女子代表に貫録勝ちを収めたが、勝てばノックアウトステージ進出が決まるこの日はやや受け身に回ったか、追いかける展開に。
史上初のW杯6大会連続ゴールが懸かるマルタは初戦に続いてベンチスタートとなったが、[4-4-2]の2トップ、ジェイゼ・フェレイラとデビーニャによる前線からプレッシャーで徐々に流れを引き寄せると、23分にはデビーニャのラストパスからアドリアーナがフリーで右足のフィニッシュ。これは枠を外してしまったが、折り返しての58分に試合を振り出しに戻す。
左サイドの深い位置で時間を作り、細かいパス回しからボックス手前のケロリンがシュート。ディフレクションしたボールが裏へ抜けたデビーニャの下へこぼれると、巧みなコントロールから落ち着いて右隅へと流し込んだ。
追い付かれて以降は思うように前線にボールが収まらないフランス。その中で66分にはボランチの一角、グレイス・ゲヨロがボックス内に顔を出してのフィニッシュを見せるが、ブラジルもGKレティシアが好守を見せる。
これを機に今度はフランスの時間が増え始めると、83分に右CKからついに勝ち越す。バシャの正確なキックに合わせたのは、ファーへ回り込んでフリーとなったマークを振り切った187cmの長身ワンディ・ルナール。前監督との確執で一時は代表引退も示唆したキャプテンが値千金のヘディング弾で"レ・ブルー"に再びリードをもたらした。
再度のビハインドを負ったブラジルもマルタを含む3枚替えでゴールを目指すが、最終盤のFKも一歩及ばず。今会場最多を記録した4万9378人の観衆の前で、フランスが今大会初勝利を手にしている。
フランス女子代表 2-1 ブラジル女子代表
【フランス】
ウジェニー・ル・ソマー(前17)
ワンディ・ルナール(後38)
【ブラジル】
デビーニャ(後13)
2023年7月29日(土)21:17