★「女性の尊厳を侵害する行為」唇にキスされたスペイン女子代表FWも所属する労働組合が会長を非難する声明「模範的な措置を求める」

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スペイン女子代表FWジェニファー・エルモソと所属する労働組合が、自身の唇にキスをしたスペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長への抗議の姿勢を示した。

20日に決勝が行われたオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)。

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スペイン女子代表FWジェニファー・エルモソと所属する労働組合が、自身の唇にキスをしたスペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長への抗議の姿勢を示した。

20日に決勝が行われたオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)。スペインは決勝でイングランド女子代表と対戦し、見事に勝利を収めて初優勝を果たしていた。

優勝候補に挙げられていた中で、ユーロ女王のイングランドを下しての初優勝。大きな歓喜に包まれた中で、ある行為が大きな波紋を呼んでいる。

選手たちが壇上で優勝メダルを受け取る中、エルモソがルビアレス会長の下へ。ハグを行った次の瞬間、会長はエルモソの頭を掴み、唇へとキスをした。

頬へのキスなどは欧米ではあいさつとしてする習慣もあるが、唇にすることはほとんどない。いくら喜びに沸いていたとはいえ、この行為は許されず、世界各国で批判の的に。ルビアレス会長は説明をするように政府からも言われていた。

そんな中、RFEFを通じてルビアレス会長は謝罪。しかし、どこか腑に落ちないのか、自身の正当性を主張する見苦しい対応を見せていた。

この謝罪動画も再び炎上する事態となった中、エルモソが所属する「FUTPRO(スペインにおけるプロと下部カテゴリーの両方でプレーしたことがある女子選手で構成される労働組合)」が抗議の声明を発表。その中でエルモソが言及している。

「私が所属している労働組合のFUTPROは、マネジメント会社のTMJと連携して、この問題に関して私の利益を擁護し、仲介役を務めている」

アマンダ・グティエレス氏によって設立されたこの組合。FUTPROとしても、RFEFに対して抗議の声明を発表。エルモソの利益を守るとした。

「FUTPROは女性の尊厳を侵害する行為を断固として非難する。当組合からRFEFに対し、必要なプロトコルを実施するように要請する。選手たちの権利を保証し、模範的な措置を採用することを求める」

「現在の世界チャンピオンである我々の代表チームは、あらゆる分野において平等と尊敬の価値を示す人物が常に代表を務めていくことが不可欠だ」

弁明するビデオメッセージは発表したルビアレス会長だが、問題は解決の方向に向かっていない状況。厳しい立場に立たされているが、今後どういった動きを見せるだろうか。


【動画】サッカー連盟会長が優勝を喜び選手の唇にキス



2023年8月24日(木)8:55

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