★ファン・ブイテン「ベルギーには失うものがない」母国のW杯決勝進出に期待

ロシア・ワールドカップ準決勝フランスvsベルギーのカードは、両国でプレーした元ベルギー代表DFダニエル・ファン・ブイテンにとって、特別な思い入れがあるようだ。

ファン・ブイテンは『Goal』の取材で、フランスvsベルギーについて、語ってくれた。

記事全文

ロシア・ワールドカップ準決勝フランスvsベルギーのカードは、両国でプレーした元ベルギー代表DFダニエル・ファン・ブイテンにとって、特別な思い入れがあるようだ。

ファン・ブイテンは『Goal』の取材で、フランスvsベルギーについて、語ってくれた。

「ベルギーの人間として、この試合はポジティブな印象を持っている。失うものはないし、偉大な代表チームとの戦いと言えるだろう。ともに攻撃的な選手が多く、フィジカル面でも両チームとも素晴らしい。名勝負になる可能性が高いんじゃないかな」

記者からの“フランスvsベルギーは隣国であり、各クラブでともにプレーしている選手も多数います。この要素は選手の混乱を招くことになりませんか?”との問いについては「それは問題ないよ。試合になったらみんなピッチでの出来事に集中する。それは混乱の要因になることはない」と即答している。

「ベルギーは失うものがないチームだからね。すでにセミファイナルに残っている中で、W杯優勝経験国は2つだけ(フランス、イングランド)だ。新しい歴史を作るためにベルギーは大きな意欲を示している。それがどうなるか、見てみようじゃないか」

また、ファン・ブイテンは2014年のブラジルW杯では代表メンバーに入ったものの、準々決勝でアルゼンチンの前に敗退を喫している。それから4年後、ベスト4以上が確定した現状については「ベルギーのこの勢いは、5~6年前から始まっていると思う。それまでベルギーは結果が伴わなくて、大舞台でのモチベーションに欠ける面もあった。だが、フランスでのユーロ2016を経て、ベルギーは今や勢いを完全に手にしているね。ブラジルを破るという結果を残したんだから」と述べた。

フランス代表FWキリアン・ムバッペについては次のように語り、最大限の賛辞を贈っている。

「ティエリ・アンリの再来とも言われるようなスピードを持っているけど、決定力の高さはブラジル人のロナウドのほか、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドみたいな側面も持っているよね。それらのレジェンドの良いところを合わせた、ハイブリットなFWと言えるかもしれない。それにしてもあれでまだ19歳と言うんだから恐ろしいよ。これからさらに成長したら、どのようなFWになるのか想像もつかないね。ベルギーにとっては、間違いなく厄介なFWと言えるだろう」

その一方でベルギー指揮官ロベルト・マルティネス指揮官の手腕について「彼がやろうとしたことを自分は最初からサポートしていた。多くの批判を受けながらも、それを続けてきたから、今のベルギーがある。この現状は彼の仕事によるものだと確信しているよ」と、賛辞を贈っている。

母国ベルギーのシャルルロワ、スタンダール・リエージュでプレーした後、2001年からフランスのマルセイユに在籍したファン・ブイテンからしても、フランスvsベルギーのカードは特別な思い入れがあるようだ。ロシアW杯のセミファイナル、フランスvsベルギーの一戦は、日本時間11日午前3時にキックオフとなる。




提供:goal.com

2018年7月10日(火)20:35

mixiチェック
LINEで送る
戻る
© livedoor