★【W杯準決勝プレビュー】満身創痍のタレント軍団vs万全のスリーライオンズ《クロアチアvsイングランド》

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▽ロシア・ワールドカップ(W杯)準決勝、クロアチア代表vsイングランド代表が11日27:00にキックオフされる。決勝トーナメントに入って2戦連続PK戦で勝ち上がった満身創痍のクロアチアと、ベスト8でスウェーデンに快勝してコンディション万全のイングランドによる決勝を懸けた一戦だ。

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▽ロシア・ワールドカップ(W杯)準決勝、クロアチア代表vsイングランド代表が11日27:00にキックオフされる。決勝トーナメントに入って2戦連続PK戦で勝ち上がった満身創痍のクロアチアと、ベスト8でスウェーデンに快勝してコンディション万全のイングランドによる決勝を懸けた一戦だ。

▽開催国ロシアとの準々決勝を今大会絶好調だったチェリシェフのミドルシュートで先制される展開を強いられたクロアチア。すかさずクラマリッチの同点弾で試合を振り出しに戻すも、ロシアの粘りによって後半のうちに勝ち越しゴールは奪えず、2戦連続で延長戦に持ち込まれてしまった。その延長戦ではヴィダがCKからゴールを奪ったが、ロシアに追いつかれ、デンマーク戦に続いてPK戦に持ち込まれてしまった。それでも、足を負傷していた守護神のスバシッチがシュートを1本止める奮闘を見せ、1998年大会以来2度目のベスト4進出を決めた。

▽一方、スウェーデンとの準々決勝を前半のうちにマグワイアのセットプレー弾で堅守を打ち破ったイングランドは、後半のデレ・アリ弾で加点。その後のスウェーデンの反撃をGKピックフォードの活躍で防ぎ、2-0の快勝を飾って7大会ぶりにベスト4進出を決めた。

▽両国はこれまで7度対戦し、イングランドから見て4勝1分け2敗となっている。直近の対戦は2009年9月に行われたW杯予選で、その際はイングランドが5-1と大勝していた。

◆クロアチア◆
【4-1-4-1】
▽クロアチア予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:スバシッチ
DF:ヴルサリコ、ロブレン、ヴィダ、ストリニッチ
MF:ブロゾビッチ
MF:レビッチ、ラキティッチ、モドリッチ、ペリシッチ
FW:マンジュキッチ
負傷者: なし
出場停止者:なし

▽ロシア戦では[4-2-3-1]を採用したクロアチアだが、モドリッチの守備の負担を減らす意味で[4-1-4-1]を予想した。また、本来のパフォーマンスを発揮できていないペリシッチではなくクラマリッチが左サイドで起用される可能性があるかもしれない。

◆イングランド◆
【3-5-2】
イングランド予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ピックフォード
DF:ウォーカー、ストーンズ、マグワイア
MF:トリッピアー、デレ・アリ、ヘンダーソン、リンガード、A・ヤング
FW:スターリング、ケイン
負傷者:FWヴァーディ
出場停止者:なし

▽イングランドに関しては快勝したスウェーデン戦からシステム変更、選手変更は考えにくい。

★注目選手
◆クロアチア: MFルカ・モドリッチ
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▽1991年に独立して以降、クロアチアが初の決勝進出を果たすにはキャプテンで世界最高の司令塔であるモドリッチの引き続きの活躍が欠かせない。ロシア戦ではブロゾビッチ投入後にダブルボランチの一角からインサイドMFの位置にポジションを上げたこともあって攻撃への関与が増していったモドリッチ。そして、延長戦ではヴィダのゴールをCKからお膳立てし、PK戦でも冷静に成功して、チームをベスト4に導いた。相棒のラキティッチがロシア戦では疲労を溜めている様子で低調だったため、イングランド戦ではモドリッチにかかる負担がさらに増すことが予想される。その重責を跳ね除け、英雄ボバンやシュケルらを擁した1998年のチームを超えることはできるか。

◆イングランド: FWハリー・ケイン
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▽対するイングランドの注目選手は今大会ここまで6ゴールを挙げて得点ランクトップに立つケインだ。イングランドが優勝した1966年大会以来、2度目の決勝進出を果たすには母国のエースストライカーである彼の活躍が欠かせない。ここまでPKやセットプレー絡みでの得点が占めているが、それでもゴールを決めていることでメンタルは充実していることが窺える。相棒のスターリングになかなかW杯初ゴールが生まれない中、ケインには引き続き高い決定力が求められるが、その期待に応えられるか。プレミアリーグで凌ぎを削り、今大会好パフォーマンスを続けるロブレンとのハイレベルなマッチアップにも注目だ。

2018年7月11日(水)13:00

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