日本代表は12日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のキルギス代表戦に向け、アウェイのキルギスでトレーニングを行った。
この日のトレーニングから参加したGK権田修一(ポルティモネンセ)は、コンディション調整について語った。
ポルティモネンセではなかなか出場機会が得られていない権田。10日に行われたマリティモ戦もベンチ入りこそするが、出場機会は訪れなかった。
一方で、日本代表としては今回のアジア2次予選では、3試合連続で先発出場し、3試合連続クリーンシート。9月のパラグアイ代表戦も無失点で終えており、4試合連続でクリーンシートを達成している。
権田は短い時間で試合を迎えることになるが、合流初日からGKメニューとゲーム形式のトレーニングに参加。その点については「僕も海外に行くようになってからですけど、昔から試合の次の日とか痛かったりするタイプではなくて」と語り、「中3日、中4日と連戦となると、僕は動きながら調整したいタイプですね。ボール触りたいですし」と語り、リカバリーをしながらもしっかりとトレーニングを行いたいとコメントした。
また、「ジョギングをするというのがGKにとって良いのかは分からないですけど、それだったらGKのウォーミングアップでGKの動きをしながらリカバリーする方が合っているのかなと思います」と語り、GKとしての動きを入れながらのリカバリーでコンディションを整えていくと語った。
試合会場のピッチコンディションは、日本に比べて悪いことが予想されるが「明日、試合会場に行ってみないと分からないですけど、アジアでの戦いとなると、この前は人工芝だったし、その前はミャンマーで日本みたいな素晴らしいグラウンドがあって、中東に行けばまた違って」とアジアでは対応力が必要だと語り、「広いのでね。気候も違うのと同時にグラウンドも違うのも当然で、そこを乗り越えていかないといけないです」と、環境に左右されないことが大切だと語った。
2014年のブラジルW杯に向けた予選では代表メンバー入りしていた権田。「ブラジルの時に予選に携わって、試合には出られていなくてもチームと一緒にいて感じていました。そういった意味では、キルギスは初めてきた国ですし、どういったグラウンドなのか。天然芝という情報しかなかったので、それはある程度想定していました」と、ピッチコンディションが悪い可能性があることは織り込み済みだという。
ただ「どんなグラウンドであっても日本が負けちゃいけないというのはあります。難しさは当然あると思いますけど、それでも代表選手で、グラウンドが悪かったから勝てませんでした。すいませんではいけないです」と日本代表の一員として、環境の悪さを理由にはできないと気を引き締めた。
チームとしてのコンディション調整はほとんど時間がないものの「この短い期間で、明日1日でボールフィーリングとか、グラウンドのフィーリングとか。あとはコンディションの部分も含めて、フィジカル以外の部分も上げていかないと」と、できる限りの努力が必要と語り、「僕もそうですけど、GKだけじゃなく大変なのは間違い無いので、みんなで乗り越えることが大事です」とチーム一丸となって戦うことが必要であると語った。
森保一監督も常々語るように、今の日本代表はチームとしての一体感と、高いメンタリティが特徴だが、権田はその要因として「海外組の選手が多いのが1つ」と見解を示した。
権田は「色々な環境でやっている選手がいて、移動にしてもみんなは結構良いクラブでやっていますけど、ポルトガルは長距離移動して。リスボンは東京まで直行便がないので、移動は毎回不思議な移動をします」と移動に関しても、耐性ができているとコメント。
また、「しょうがないというか自分がベストを尽くしてもどうしようもないことがあります。グラウンドや天気はしょうがないので、自分で変えられることは努力して変えていかなくてはいけないのは、海外組、海外で生きていくために必要です」と語り、環境面を指摘するのではなく、そこに対してできる努力を最大限することが大事だとの見解を示した。