日本代表は13日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のキルギス代表戦が行われるドレン・オムルザコフ・スタジアムでトレーニングを行なった。
緩いピッチ、そして手がかじかむほどの寒さの中、試合時間を想定して夕方からトレーニングを開始した。
FW浅野拓磨(パルチザン・ベオグラード)は、ピッチの印象について「決して良いピッチではないですけど、それは相手も同じなので。ヨーロッパでも色々なピッチがあって、特に悪い印象はないです」とコメントし、あまり気にする素振りを見せなかった。
浅野がプレーするセルビアでは、必ずしも良い環境でプレーができるとは限らない。イングランド、ドイツ、そしてセルビアでプレーした浅野は「海外に行ってからグラウンドでは苦労しましたし、今慣れているかというとそうではないし、難しいなと思いながらやっています」とコメント。キルギスのピッチ状態も意に介さなかったことを語っている。
「こういったピッチでもあまり驚かないです」と語った浅野だが、意外な事実を明かし、「日本に行った方が良すぎて、ビックリすることが多いです」と、日本の綺麗に管理された芝生の方が驚くと語った。
ボールがイレギュラーするなど、悪いピッチでは苦労が多くなるが浅野は「色々なプレーがある中で、ボールをしっかり見るということ。最後までボールを見て、意識することは大事です」と攻略法を口にする。
また「FWは難しいというのもありますけど、相手の隙を突けるという得の方が多いかなと。相手のDFラインのパスとか浮き球は狙い所なので、集中して狙っていきたいです」と語り、相手DFが苦労する部分を突いていきたいと、貪欲な姿勢を見せた。
前回のタジキスタン代表戦では、アウェイでの人工芝での試合となったが、途中出場の浅野はゴールを記録した。
このゴールは、ロシアW杯に向けたアジア最終予選のオーストラリア代表戦(2-1で勝利)以来。実に2年以上空けてのゴールだったが、悔しい思いの方が強いようだ。
「まずはピッチに立てばチームの勝利が第一ですけど、そこに自分のゴールやゴールに絡むプレーで貢献したいというのは強く持っています。前回はゴール取れましたが、それ以上に心残りがあるプレーがありますけど、今回で晴らすわけではないですけど、チャンスがあれば絶対決めたいですね」
スピードスタートして期待される浅野。FW永井謙佑(FC東京)という似たタイプのライバルもいるが、“ジャガー”のごとく、虎視眈々とゴールを狙い続けている。