イタリアの名将ファビオ・カペッロ氏が、古巣ミランでの元教え子の処遇に嫌悪感を露わにした。
カペッロ氏は、ミランやレアル・マドリー、ローマ、ユベントスなど、多くのビッグクラブを率いて数々のタイトルを獲得した歴戦の名将として知られている。
代表レベルでも、イングランド代表やロシア代表を率いるなど、豊富な経験を持った名監督だ。
そんなカペッロ氏は、暫定監督時代も含め3度ミランを指揮。1991-92シーズンのリーグ無敗優勝など、90年代に黄金期を築いていた。
その際、選手として率いたズボニミール・ボバンやパオロ・マルディーニは、クラブのアイコン的な存在であり、最近ではスポーツディレクター(SD)としてクラブの舵取りを行う立場になっていたが、ボバン氏は上層部の確執により、3月で退任。マルディーニ氏もクラブ内での立場が危ういとの報道が出ている。
カペッロ氏は、イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』のインタビューに応え、元教え子たちに対するクラブの処遇に言及。強い嫌悪感を示し、怒りを露わにした。
「ボバンとマルディーニが受けている扱いには反吐が出そうだ。ディレクターとして彼らは選手時代同様の誠実さを見せてくれていた」
「もし私だったら、ボバンのように辞めていただろう。何よりも尊厳が大切だ」