サッカーファンなら誰もが一度は見たことがあるであろう歴史に残るスーパーゴール。今回の企画『Incredible Goals』(信じられないゴール)では、これまでに生まれた驚愕のゴールを紹介していく。
今回はコロンビア代表FWラダメル・ファルカオがモナコ時代に決めたゴールだ。
“ティグレ”(虎)の愛称で親しまれるファルカオは、ポルトやアトレティコ・マドリーで活躍し、2013年夏にモナコに移籍するも、左ヒザ前十字じん帯損傷の大ケガでそのシーズンの後半を棒に振ってしまう。
その後、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーへとレンタル移籍するも結果を残せず、2016年夏に、半ば追われる形でモナコに戻るが、2016-17シーズンは公式戦43試合で30得点を記録し、完全復活を遂げた。
中でも、2017年2月21日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16のマンチェスター・シティとの1stレグでは見事なゴールを決めている。
FWキリアン・ムバッペ(現パリ・サンジェルマン)と2トップを組んだファルカオ、両者ともに得点を奪い、2-2で迎えた61分にファルカオが2点目を奪う。
MFトマ・レマル(現アトレティコ・マドリー)からのパスを受けたファルカオは、ボックス左端でDFジョン・ストーンズと対峙。切り返しでかわし、中へ侵入すると、飛び出してきたGKウィリー・カバジェロ(現チェルシー)の頭上を越すループシュートで、ゴールネットを揺らした。
この試合は、ここからシティが3点を奪い、5-3でシティが勝利。しかし、ファルカオ不在で迎えた2ndレグでは、モナコがムバッペやMFファビーニョ(現リバプール)らのゴールで3-1と勝利し、2戦合計6-6という壮絶な打ち合いの末に、アウェイゴール差でモナコがベスト8へと進出していた。