サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。
この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。
今回は、トリノに所属するイタリア人FWシモーネ・ヴェルディがボローニャ時代に決めたフリーキックだ。
◆両利きヴェルディが右足で完璧な直接FKを叩きこむ
ミラン下部組織出身のヴェルディは、これまでトリノやユーベ・スタビア、エイバル、カルピでプレー。2015-16シーズンにミラン復帰を果たしたが、アピールならず、2016年夏からボローニャに活躍の場を求めた。
ボローニャでブレイクを果たしたヴェルディだが、2016年10月23日に行われたセリエA第9節のサッスオーロ戦では完璧なFKを叩き込んでいる。
試合開始10分、ボローニャはゴール正面やや左でFKを獲得すると、キッカーのヴェルディが右足を振り抜く。力強いシュートは、美しい弧を描きながらゴール左上に突き刺さった。
ヴェルディはこのゴール以外にも2017年11月4日に行われたセリエA第12節のクロトーネ戦で両足からFKをゴールを決める離れ業を披露。左右の足を全くそん色なく使い分けられることを証明している。