サッカーにおいて個の力は非常に大事な要素の一つである。しかし、チームとして選手たちがひとつになった時にこそ、素晴らしいプレーが生まれる。
『Team Goals』では、流れるような連携から生まれた美しいゴールを紹介。今回はレンジャーズの元イングランド代表FWジャーメイン・デフォーがトッテナム時代に決めたゴールだ。
ウェストハムでプロデビューを飾ったデフォーは、その後ボーンマス、トッテナム、ポーツマス、サンダーランドと、プレミアリーグのクラブを渡り歩いた。
身長168cmと小柄ながらDFを置き去りにするスピードや動き出しのセンスの良さ、そしてパンチのあるシュートを武器に在籍した各クラブで得点を重ねたデフォーは、これまでプレミアリーグで歴代8位となる162ゴールを挙げている。トッテナム時代の2013年9月24日に行われたEFLカップ3回戦のアストン・ビラ戦では、見事な連携からゴールを決めている。
前半は拮抗した展開となったこの試合だが、0-0で迎えた前半アディショナルタイム、左サイドでボールを持ったデフォーが中央へ速いパスを送る。これを受けたMFパウリーニョがヒールで一つ手前のMFルイス・ホルトビーに落とすと、ホルトビーは、ボックス内のスペースに動き出したデフォーを確認しながら、オフサイドギリギリの絶妙なタイミングで浮き球のパス。完全にフリーでボールを受けたデフォーが、珍しいヘディングでゴールを決め、先制点が生まれた。
このゴールで勢いに乗ったトッテナムは、後半に得点を重ね、4-0で大勝を収めている。