サッカーにおいて個の力は非常に大事な要素の一つである。しかし、チームとして選手たちがひとつになった時にこそ、素晴らしいプレーが生まれる。
『Team Goals』では、流れるような連携から生まれた美しいゴールを紹介。今回はレアル・マドリーの元フランス代表FWカリム・ベンゼマが決めたゴールだ。
◆マドリーが見せた鮮やかな中央突破からベンゼマがゴール
リヨンで若きストライカーとしてブレイクを果たしたベンゼマは、2009年夏にレアル・マドリーに加入。スター軍団の主力へとステップアップを果たした。
得点以外にもポストプレーで上手さを見せるなど、欠かせない存在となっているベンゼマだが、2019年4月15日に行われた、ラ・リーガ第32節のレガネス戦では、見事な連携からゴールを決めている。
レガネスに先制を許し、0-1とリードされて迎えた51分、センターサークル付近でボールを持ったMFカゼミロが、相手ディフェンスライン前のスペースに入っていたMFルカ・モドリッチに楔のパスを入れる。
狭いスペースでボールを受けたモドリッチは、上手く反転してプレスに来た相手と入れ替わり、前を向く。絶好の位置でボールを持ったモドリッチは、裏へ走り出すベンゼマに向けてパスを送る。このパスをベンゼマがダイレクトでシュートを放つも、これは相手GKが一度セーブ。それでも、こぼれ球に詰めたベンゼマが今度はしっかりと決めきり、見事な同点弾を決めた。
このゴールで追いついたマドリーだったが、その後両チームにゴールは生まれず、試合は1-1のドローに終わっている。