★物議を醸す判定でC・ロナウドの決勝弾が幻に…セルビアvsポルトガルは後味の悪いドローで終幕《カタールW杯欧州予選》

Getty Images
カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループA第2節のセルビア代表vsポルトガル代表が27日に行われ、2-2の引き分けに終わった。

ストイコビッチ新監督の初陣となった欧州予選第1節のアイルランド代表戦を3-2で逆転勝利したセルビアは、その試合から先発を6人変更。

記事全文

カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループA第2節のセルビア代表vsポルトガル代表が27日に行われ、2-2の引き分けに終わった。

ストイコビッチ新監督の初陣となった欧州予選第1節のアイルランド代表戦を3-2で逆転勝利したセルビアは、その試合から先発を6人変更。ミトロビッチとヴラホビッチを2トップに据えた[3-4-1-2]の布陣で試合に臨んだ。

一方、24日に行われた欧州予選第1節のアゼルバイジャン代表戦をOG弾で辛勝したポルトガルは、その試合から先発を5人変更。アンドレ・シウバやペドロ・ネト、ネヴェスらに代えてジョタやダニーロ、フォンテらが先発。最前線にC・ロナウドを据えた[4-2-3-1]で、2列目は右からベルナルド・シウバ、ブルーノ・フェルナンデス、ジョタが並んだ。

予選連勝を目指す両者の一戦は、ポルトガルが11分に先手を取る。ボックス右横まで持ち上がったC・ロナウドのバックパスを受けたベルナルド・シウバがクロスを供給すると、これをファーサイドに走り込んだジョタがヘディングで叩き込んだ。

その後は一進一退の展開が続く中、セルビアが31分にチャンスを迎える。ミリンコビッチ=サビッチのスルーパスで左サイドを抜け出したコスティッチの折り返しをボックス中央のヴラホビッチがダイレクトで合わせたが、シュートは枠の上に外した。

ピンチを脱したポルトガルは36分、右サイドをオーバーラップしたセドリックがベルナルド・シウバからのパスを受けると、右クロスをゴール前のジョタが再びヘディングで叩き込み、追加点を奪った。

ポルトガルの2点リードで迎えた後半、セルビアはヴラホビッチとラゾビッチを下げてラドニッチとN・マクシモビッチを投入。すると開始早々の46分、タディッチのスルーパスで右サイド抜け出したラドニッチがボックス右深くからクロスを上げると、ゴール前のミトロビッチがヘディングシュートを突き刺し、1点を返した。

最高の立ち上がりとなったセルビアは、54分にもコスティッチの左クロスのセカンドボールをペナルティアーク手前のタディッチがハーフボレーで合わせたが、これは相手GKの好セーブに弾かれた。さらに、これで獲得した右CKからミリンコビッチ=サビッチがゴールに迫ったが、ヘディングシュートはわずかにゴール左に逸れた。

後半の主導権を握ったセルビアは、60分に自陣からのカウンターで試合を振り出しに戻す。自陣でのボール奪取から左サイドを経由して中盤のタディッチにボールが渡ると、タディッチのスルーパスを前線で受けたラドニッチがトラップで相手DFをかわしラストパス。最後は逆サイドから駆け上がったコスティッチがゴールネットを揺らした。

その後は互いに選手交代を行っていく中で拮抗した展開が続いたが、後半アディショナルタイムに試合が動く。91分、中盤でロストしかけたボールを奪い返そうとしたミレンコビッチがダニーロに危険なタックルを見舞いレッドカードで一発退場。

すると数的優位となったポルトガルは94分、メンデスのアーリークロスをボックス右に駆け上がったC・ロナウドが右足ボレーであわせると、飛び出したGKの脇を抜いたシュートが無人のゴールへ。

完全にゴールラインを割ったかと思われたが、カバーに戻ったS・ミトロビッチがボールを掻き出すと、主審はノーゴールの判定を下した。

試合は直後にタイムアップ。後味の悪い形で終了を迎えた一戦はドロー決着となった。

また、同日に行われたグループA第2節のアイルランド代表vsルクセンブルク代表は、試合終盤の85分にロドリゲスのゴールで先制したルクセンブルクがそのまま逃げ切り0-1で勝利した。

◆欧州予選グループA第2節結果
セルビア 2-2 ポルトガル
【セルビア】
ミトロビッチ(後1)
コスティッチ(後15)
【ポルトガル】
ジョタ(前11)
ジョタ(前36)

アイルランド 0-1 ルクセンブルク
【ルクセンブルク】
ロドリゲス(後40)

2021年3月28日(日)7:20

mixiチェック
LINEで送る
戻る
© livedoor