★日本に完敗のU-24アルゼンチン代表のバティスタ監督は「今回は日本が上手だった」、東京五輪の良いシミュレーションに

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U-24アルゼンチン代表のフェルナンド・バティスタ監督が、U-24日本代表戦後の記者会見に出席。試合を振り返った。

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U-24アルゼンチン代表のフェルナンド・バティスタ監督が、U-24日本代表戦後の記者会見に出席。試合を振り返った。

U-24日本代表と29日にSAISON CARD CUP 2021で対戦したU-24アルゼンチン代表。東京で行われた26日にの試合では0-1で勝利していたが、この日は日本が圧倒。3-0で敗れ、1勝1敗で日本遠征を終えた。

初戦とは違う展開となったが、勝負の分かれ目については「前半は特にアルゼンチンの方がボールを持つことがなかなかできず、日本の方がボールをキープしている時間が長かったと思う。そして前半の最後にゴールが入って少し選手たちの集中が削がれた」とコメント前半終了間際のゴールが大きかったとした。

また「後半はアルゼンチンがボールを持つ時間が増えたが、残念ながらセットプレーから2失点を喫した。選手たちのパフォーマンスもこの2試合で見ることができたし、様々な結論をこの2試合から引き出すことができると思う」とコメント。「今回出場した選手は良い仕事をしてくれたが、オリンピックに向けて、より競争力の高いチームを、より準備をさらに進めていきたいと思っている」と語り、本番に向けて良いシミュレーションになったようだ。

この試合では中盤のMFエルナン・デ・ラ・フエンテが下がり気味にプレーしていたが「前半我々が狙ったプレーというのは、サイドバックを含めてサイドから攻撃を仕掛けることだった。デ・ラ・フエンテもそうだし、ベルナベイのサイド(左サイド)からもそうだった」とコメント。「ただ、先ほども言ったようにボールをなかなか持てなかったことで、サイドからの攻撃も思うように進められなかった」と語り、日本の守備の良さの前に狙い通りの攻撃ができなかったとした。

「デ・ラ・フエンテが後ろで下がった位置でプレーしていたというのは、何か悪い理由があってということではなく、そこから前に出て行く自由が彼にはあった」と問題ではないとし、「それが日本によってなかなかうまくいかない事も多かった。後ろでプレーしたのは悪いことではない」と、特に悪かったわけではないとした。

1戦目に比べて日本の強度が高くなっていたことについては「日本があのような高いインテンシティでプレーするだろうということは分かっていた」とコメント。インテンシティが高いということ、アグレッシブということは日本代表の長所だと思っている」とし、日本の戦い方は予想できていたとコメント。「1試合目もそういう戦い方だったが、1試合目に関しては我々の方が上手く長所を消すことができていた」とし、1戦目の方が良い戦いができていたことを認めた。

また中2日、東京から福岡までの移動もあっての日程だったが「48時間、72時間という移動を経てプレーするということは我々にとっては日常茶飯事だが、それを言い訳にはしたくない」と語り、「今回の2試合からは色々な結論を導き出すことができる」とコメント。「出場した選手たちは良い試合をしてくれたが、オリンピックというのはより要求度の高い大会となる。そこに向けて今回の内容を生かしていきたいと思う」と語り、本番を想定することができたようだ。

今回見えたことについては「我々はもう1年前から代表チームとしてプレーできていなかったので、結果を求めるのだけでなく、対戦の機会から様々な結論、良い事もあれば悪い事もあるし、チームが改善すべき課題も含まれる」とコメント。「それが何なのかはチームの内部、私から選手へのみ伝えたい」とし、明かせないとした。

また「試合は全て異なる展開になるもの。1試合目は我々が上回っていたが、今回は日本が上手だった。こういった対戦の機会があった時には、個人とチームのパフォーマンスを確認して、得た教訓を個人的なものとして選手たちに伝えたい」とし、今回の2試合で感じた部分は選手にはしっかりと伝えると語った。

2021年3月30日(火)0:08

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