★【日本代表プレビュー】久々の公式戦、韓国戦で見せた“気迫”を継続できるか《カタールW杯アジア2次予選/モンゴルvs日本》

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30日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で日本代表はモンゴル代表と対戦する。

25日に行われた国際親善試合の韓国代表戦では、3-0と快勝を収め、久々の日本国内での試合で勝利を届けてくれた日本。

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30日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で日本代表はモンゴル代表と対戦する。

25日に行われた国際親善試合の韓国代表戦では、3-0と快勝を収め、久々の日本国内での試合で勝利を届けてくれた日本。今回はアウェイゲームでありながらも、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で日本で開催されることに。モンゴルのホーム扱いで無観客での開催となった。

◆最終予選に向けた大事な一戦
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試合数にバラつきがある中で、現在の日本はグループで最も少ない4試合を消化。それでも4連勝と勝ち点12で首位に立っており、2位のタジキスタン代表には6試合消化で勝ち点10となっている。

残りの試合は6月に開催されることが決まっており、久々の一戦でしっかりと勝利を収めておきたい。

【順位表】
勝ち点:試合数/勝/分/負/得失点

1.日本 12pt:4/4/0/0/13
2.タジキスタン 10pt:6/3/1/2/1
3.キルギス 7pt:5/2/1/2/5
4.ミャンマー 6pt:5/2/0/3/-8
5.モンゴル 3pt:6/1/0/5/2/-11

各グループ1位が最終予選に進出し、2位チームの上位4チームも進むことになるが、ここで勝利すれば最終予選進出に王手をかける状況となる。

韓国とのビッグゲームで快勝し、その後に実力差のあるチームとの対戦となると、往々にして苦戦する傾向があるが、森保一監督を含め、選手たちもその懸念点をしっかりと自覚しており、韓国戦と同様に強い気持ちで臨むと意気込みを示している。

韓国戦から中4日、移動もない中での対戦となり、コンディション面も問題はないはずだ。久々の最終予選、いわゆる親善試合ではなく公式戦となるだけに、メンタルに与える影響がどこまで出るか。ここがポイントとなるだろう。

まずは浮き足立たないためにも、しっかりと試合に入ること。そして韓国戦と同様に、球際の強度やスピード感、選手の距離感と日本が目指すサッカーを最初のワンプレーから出せることが重要となる。

◆1年半前とは違うチーム

対するモンゴルはグループ最下位に位置。2次予選での敗退がすでに決定している状況だ。

1年半前に対戦した時は、6-0で日本が圧勝。前半だけで4ゴールを奪うなど、実力差がかなり結果に表れる形となった。

そのチームから監督が昨年9月に交代。この3月の活動がリスタートの機会となったが、25日に行われたタジキスタン代表との一戦でも3-0で敗れており、そこから来日した状況だ。

モンゴルも国内での新型コロナウイルスの感染拡大が広がった上、厳しい冬の期間に入っており、代表メンバーがプレーする国内リーグも9月で終了。新チームでありながら、多くのトレーニングができないままでこの日を迎えている。

ラスティスラブ・ボジク監督も「選手たちにとって最後にプレーしたのが9月ということが多く、11月にプレーした選手も数人いる」とコメント。国内のロックダウンなどもあり、満足にトレーニングもできないまま、最終予選を迎えている。

それでも「諦めないでどんなに天候が荒れた日でも光がさすことがあるので、どんな状況でも良いチームを作りたいと思っている」と強い信念を語ったボジク監督だは「日本との試合は自分たちのやることをするのみ」とし、自分たちが目指すサッカーを出したいと意気込んだ。

日本が試合の入りを失敗するようなことがあれば、足元を掬われる可能性もあるだろう。

◆予想スターティングメンバー[4-2-3-1]
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GK:権田修一
DF:山根視来、吉田麻也、冨安健洋、小川諒也
MF:守田英正、遠藤航
MF:伊東純也、鎌田大地、南野拓実
FW:大迫勇也
監督:森保一

久々のW杯予選ということもあり、気になるスターティングメンバーだが、「システムはまずは今のところは変えずに、練習で変わったらすいません。基本的には韓国戦でやった形でスタートしたいと思います」と森保監督が前日会見で語っていた通り、[4-2-3-1]で臨むと予想する。

守護神はこれまでの予選で全て守ってきたGK権田修一(清水エスパルス)と予想する。5試合連続無失点を目指し、今日も守護神として君臨してくれるだろう。ビルドアップの部分にも期待が持たれる。

最終ラインだが、韓国戦で日本代表デビューを果たし初ゴールを決めたDF山根視来(川崎フロンターレ)が継続して右サイドバックに入ると予想。センターバックはDF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(ボローニャ)が入り、手堅いメンバーで臨むと予想する。しかし、左サイドバックに関してはDF小川諒也(FC東京)を予想する。韓国戦で先発したDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)は良い守備を見せていたが、相手が引いて守ってくることが予想されるだけに、攻撃面で違いが出せる小川が出ると予想。左足の正確なキックでセットプレーを蹴るのもありだろう。

ボランチは迷いどころではあるが、韓国戦から継続してMF守田英正(サンタ・クララ)とMF遠藤航(シュツットガルト)になると予想。MF稲垣祥(名古屋グランパス)もパンチのあるミドルシュートを持っており、出場機会が訪れる可能性はありそうだ。それでも、韓国戦で抜群のコンビを見せた2人を再び組ませて成熟させるということもプラスになるはずだ。

2列目も迷いどころではあるが、韓国戦を踏襲。MF伊東純也(ヘンク)、MF鎌田大地(フランクフルト)、MF南野拓実(サウサンプトン)が並ぶと予想する。FW浅野拓磨(パルチザン・ベオグラード)やFW古橋亨梧(ヴィッセル神戸)の裏への飛び出しやスピードも脅威ではあるが、引いてくる相手と予想するとスペースができにくい状況では生き切らない可能性があるため、途中出場で流れを変える動きを期待したい。なお、南野はここまで予選4試合連続ゴール中であり5戦連発にも注目だ。

1トップももちろんFW大迫勇也(ブレーメン)だ。韓国戦ではスペースの作り方や体を張ったプレーなど、大迫らしさを存分に発揮。得点という結果こそ残せなかったが、2つのゴールに絡んだ。本人も久々のゴールに燃えていることは間違いなく、ゴールをこじ開ける姿を久々に見たい。

2019年11月14日にアウェイで行われたキルギス代表戦以来、1年4カ月ぶりとなる公式戦。モンゴル代表戦は、30日(火)の19時30分にキックオフを迎える。

2021年3月30日(火)16:15

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