★【日本代表プレビュー】勝てば最終予選進出決定、オール海外組で何を見せる?《カタールW杯アジア2次予選/日本vsミャンマー》

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28日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で日本代表はミャンマー代表と対戦する。

3月のモンゴル代表戦では、14-0と歴史的な大勝を収めた日本。

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28日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で日本代表はミャンマー代表と対戦する。

3月のモンゴル代表戦では、14-0と歴史的な大勝を収めた日本。このミャンマー戦は、従来は3月に予定されていた試合。しかし、アジアサッカー連盟(AFC)に延期が認められていた。

◆勝てば最終予選へ
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現在5連勝でグループ首位に立つ日本。インターナショナル・マッチデーではないこのタイミングでの試合開催となったこともあり、すべて海外組で臨むこととなった。

この試合に勝利すれば2次予選の突破が決定。ミャンマーとの実力差を考えれば勝って当然の試合ではあるが、最後まで気を抜いてはいけない。

キャプテンを務めるDF吉田麻也(サンプドリア)は「今回は気が緩みがちになることは危惧しているので、そこをしっかり締めることは大事だと思います」とコメント。相手へのリスペクトを欠いているということではないが、3月のモンゴル戦で14-0で勝利したことは少なからず隙を生む可能性はある。メンタリティの部分で、しっかりと引き締めることを誓った。

これは森保一監督も同様。「ミャンマーには対戦相手として最大限リスペクトを払って試合に臨みますが、強い気持ちを持って勝つということ、隙なく油断なく、相手に合わせることなく、流されることなく、自分たちができることを全力で出せるように準備したいと思います」と語り、しっかりと気持ちを入れて勝利を収める必要があると語った。

6月にもタジキスタン代表、キルギス代表との試合が残っているが、日本は東京オリンピックに臨むU-24日本代表に合流選手が抜け、Jリーグ組が入ってくる。オーバーエイジとして吉田の他、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)も離脱するため、多くの選手が入れ替わることとなるが、最終予選に向けた底上げも行いたいところ。その意味でも、ミャンマー戦で最終予選進出を決めることは大きい。

まずは、モンゴル戦でも見せたように、相手の実力に関係なく、自分たちの力を100%発揮すること。高いインテンシティを持って臨み、相手のゴール付近でしっかりプレーすること。そして、しっかりと先制点を奪い、貪欲に追加点を狙うことが求められる。

◆準備万端のミャンマー

対するミャンマーは予選3連敗スタートも、アントワーヌ・ジョン・パウル・ヘイ監督が就任して以降は2連勝。5位に位置しているが、逆転での2位通過を狙える状況ではある。

しかし、2020年は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響もあり活動がなし。さらに、国内リーグも2020年10月で打ち切りになっており、それ以降は公式戦が行われていない状況。試合勘という意味では、選手たちは大きく欠いた状態となる。

それでもヘイ監督は「故障者もなく、厳しいプログラム、厳しいトレーニングをしてきたので、準備は万端。選手は集中しており、変な緊張感もなく、明日の試合は楽観的に考えている」とコメント。やるべきことはやって来たと自信を持って語った。

また、日本には1週間前に入国しており、環境にも慣れている状況。もともと球際の強さ、アグレッシブな守備を特徴としているチームだが、「個々の責任感を監督が非常に選手たちに持たせて、局面局面でタフに戦ってくる」と森保監督も警戒するように、気を抜いたらやられる可能性はゼロではない。ミャンマーは情報の少なさを有利に働かせたいところだろう。

◆予想スターティングメンバー[4-2-3-1]
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GK:シュミット・ダニエル
DF:酒井宏樹、植田直通、吉田麻也、長友佑都
MF:守田英正、遠藤航
MF:伊東純也、鎌田大地、南野拓実
FW:大迫勇也
監督:森保一

オール海外組での臨む今回の一戦。守護神は、シント=トロイデンで守護神を務めているシュミット・ダニエルと予想する。これまでのアジア2次予選はすべてGK権田修一(清水エスパルス)がゴールを守ってきたが、変則的な日程の影響でこの試合には合流せず。川島永嗣(ストラスブール)、中村航輔(ポルティモネンセ)も居る中で、シュミット・ダニエルが先発すると予想する。

公式戦は2019年のアジアカップ以来となるシュミット・ダニエル。トレーニングでも気合い十分で、集中した姿を見せていただけに、攻撃に関わる部分でもこの試合では良さを出したい。

最終ラインだが、DF冨安健洋(ボローニャ)が右ヒザの違和感でトレーニングを回避。森保監督も「明日の試合はプレーできない」と欠場の可能性を明かした。冨安以外は、この試合のみA代表でプレーする酒井と吉田に加え、昨年11月以来の代表招集となった長友佑都(マルセイユ)が入るだろう。

そして、冨安の代役としては植田直通(ニーム)が入ると予想する。今シーズンはセルクル・ブルージュからニームへとシーズン途中に移籍。リーグ・アンでもシーズン終盤に9試合に出場。チームは降格したが、経験を積むことはできた。その成長ぶりを見せてもらいたい。

ボランチは、オーバーエイジでU-24日本代表に合流する遠藤と3月の活動で目覚ましい成長を見せたMF守田英正(サンタ・クララ)が入ると予想。インテンシティの高さ、補完性に加え、共に攻撃に顔を出すタイミングを読むのがうまく、厚みのある攻撃を見せてもらいところ。中盤の守備でも主導権を掴みたい。

2列目は右からMF伊東純也(ヘンク)、MF鎌田大地(フランクフルト)、MF南野拓実(サウサンプトン)が並ぶと予想する。伊東は今シーズンのリーグ戦で10ゴール12アシスト、鎌田は5ゴール15アシストと多くのゴールに絡み、数字を残してきた。チームでの好調ぶりは代表メンバーの中でもトップであり、そのパフォーマンスをここでも見せてもらいたいところ。3月の活動でも良いコンビネーションを見せており、代表でも結果を残してもらいたい。

そして左サイドだが、合流の遅れていた南野と予想する。「個人的にはフルでもいける」と本人が語るように、コンディション面は問題なさそう。鎌田とのダブルトップ下のような形になる可能性もあるが、このコンビネーションをさらに磨いて欲しいところだ。南野には2次予選6戦連発の期待もかかる。

最後に1トップは不動のFW大迫勇也(ブレーメン)だ。チームは最終節でまさかの降格。大迫自身も満足いくシーズンではなかったが、3月のモンゴル戦ではハットトリックを記録するなど、代表ではエースとしての存在感を発揮している。今回の活動でも軸となることは間違いなく、溜まった鬱憤を晴らしてもらいたい。

勝てば突破が決まるミャンマー代表戦は、28日(金)の19時20分にキックオフを迎える。

2021年5月28日(金)12:35

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