★【U-24日本代表プレビュー】本大会前の大事な一戦、主軸が軒並み先発か/vsU-24ホンジュラス代表

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東京オリンピックに臨むU-24日本代表は、本大会前の親善試合を2試合実施。そのうちの1試合である、U-24ホンジュラス代表とのキリンチャレンジカップ2021を12日に行う。

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東京オリンピックに臨むU-24日本代表は、本大会前の親善試合を2試合実施。そのうちの1試合である、U-24ホンジュラス代表とのキリンチャレンジカップ2021を12日に行う。

大会初戦は22日のU-24南アフリカ代表戦。5日から静岡県で合宿をスタートさせ、大学生との練習試合を2試合実施。10日に大阪へと移動した。

登録メンバーも18名から22名に増加し、試合ごとにコンディションを見て18名を選べる状況に。しかし、そのためにもこの少ない時間で、チームとしての精度を高めることと、コンディションを上げることが求められる。

◆仮想メキシコにどんなサッカーを
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今回対戦するホンジュラスは、日本と同様に東京オリンピックに出場するチーム。グループBに入り、ニュージーランド、韓国、ルーマニアと対戦する。

メキシコ同様、個々の能力が高くテクニックに優れたチーム。上背はないものの、身体能力は高く、ハードワークをチーム全体で行ってくるのが特徴だ。

日本は静岡合宿がスタートしてから1週間が経過。しかし、FW上田綺世(鹿島アントラーズ)は負傷、FW前田大然(横浜F・マリノス)は脳震とうの影響で別メニュー調整。互いに回復し、前田は練習試合にも出場したが、前線に若干の不安を残す。その点では、元はバックアップメンバーだったFW林大地(サガン鳥栖)の存在は重要。それぞれタイプも違うが、しっかりと結果を残したいところだろう。

その他、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦っていた川崎フロンターレのDF旗手怜央、MF三笘薫は合流していない状況。名古屋グランパスのMF相馬勇紀、セレッソ大阪のDF瀬古歩夢も移動の疲れなどを含めて、本番に向けて調整していくだけに、ホンジュラス戦での起用はないと見ても良いだろう。

森保一監督も前日会見では「相手チームのレベルが上がった中で、本大会に向けたゲーム感、ゲーム体力を個々、チームとして上げていければと思います」とコメント。この合宿からは大学生との試合しかしていないため、6月12日のジャマイカ代表戦以来1カ月ぶりの実戦でどんな動きを見せるかに注目だ。

◆仮想韓国として日本に挑むホンジュラス
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対するホンジュラスは、国内でプレーする選手を中心に招集。参加する各国では、クラブからの派遣拒否が相次ぎ、ベストメンバーを組めていない状況が多い中、ミゲル・ファレロ監督は「特に大きな問題はなかった」と語った。

北中米カリブ海サッカー連盟のNo.1を決める大会であるゴールド・カップとスケジュールが重なったためにオーバーエイジが2人しか呼べなかったということはあるが、A代表にも呼ばれているFWホルヘ・ベングチェ、2017年のU-20ワールドカップを経験しているFWドウグラス・マルティネスを招集し、自信を持ったメンバーと監督は語った。

自分たちのチームについては「最大の特徴は、攻撃面をしっかりと組み立てていくということ。90分間諦めることなく戦う部分、どんな相手とであっても互角に戦う部分が特徴」と語っており、その点を出していきたいとコメント。「ポゼッション、後方からの組み立て、90分諦めないで戦う姿勢が参考になるのではないかと思う」とメキシコ対策についても口にし、互いに調整をしっかりと行いたい意図の下で戦うことになりそうだ。

とはいえ、やはり本大会に向けては勝ちたいところ。「危険なチームだと思っている」と日本を警戒したが、負ける気はさらさらないはずだ。

◆予想スタメン[4-2-3-1]
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GK:谷晃生
DF:酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、中山雄太
MF:遠藤航、田中碧
MF:堂安律、久保建英、三好康児
FW:前田大然
監督:森保一

この試合に関しては、あくまでもトレーニングマッチという位置付けが強く、ベンチ入りは22名。そして交代選手は11名までOKという条件でホンジュラス側と合意している。なお、交代はハーフタイムに加えて3回までと変更はない。

初戦まで残り10日での試合。守護神は谷晃生(湘南ベルマーレ)が立つと予想する。鈴木彩艷(浦和レッズ)も加わり、3人で争うこととなるGKのポジションだが、序列は谷が大迫敬介(サンフレッチェ広島)を上回ったと考えられる。まずは谷がゴールを守ることだろう。

最終ラインはオーバーエイジの酒井宏樹(浦和レッズ)、吉田麻也(サンプドリア)に加え、冨安健洋(ボローニャ)と中山雄太(ズヴォレ)が並ぶと予想する。左サイドバックはポイントとなるが、旗手怜央が前述の通り合流していないため、この試合は中山が起用されるだろう。

ボランチは遠藤航(シュツットガルト)と田中碧(デュッセルドルフ)のドイツコンビだろう。6月の活動でもこの2人の組み合わせがファーストチョイスになると見られる。しっかりと、実戦で確認をしていきたいところだ。

2列目も右から堂安律(PSV)、久保建英(レアル・マドリー)
、三好康児(アントワープ)が並ぶだろう。三笘薫は旗手と同様に不在。相馬も合流したばかりということもあり、この3名がまずは先発すると見る。

そして1トップだが、前田大然(横浜F・マリノス)と予想する。上田綺世(鹿島アントラーズ)が出遅れていることで、争うのは林大地(サガン鳥栖)だが、コンディションも戻してきた前田を起用すると予想する。

6月のシリーズではトップに入る時間は少なかったこともあり、ここで一度2列目とのコンビネーションを確認するだろう。

なお、このホンジュラス戦と17日のスペイン戦はサポートメンバーとして招集されている山本理仁、藤田譲瑠チマ、成岡輝瑠、鈴木海音、櫻川ソロモン、武田英寿の6人も出場する可能性がある。

注目の一戦は12日の19時30分から大阪のヨドコウ桜スタジアムで行われる。

2021年7月12日(月)13:20

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