★「選ぼうかなと思った選手もいるが…」東京五輪メンバーからの選考について森保一監督が言及
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日本サッカー協会(JFA)は26日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表メンバー24名を発表した。
今回のメンバーには、東京オリンピックで正守護神を務めていたGK谷晃生(湘南ベルマーレ)が初招集。
日本サッカー協会(JFA)は26日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表メンバー24名を発表した。
今回のメンバーには、東京オリンピックで正守護神を務めていたGK谷晃生(湘南ベルマーレ)が初招集。また、MF久保建英(マジョルカ)やMF堂安律(PSV)などの主軸メンバーが招集された。
その他、マルセイユを退団して現在は無所属となっているDF長友佑都を招集。また、MF柴崎岳(レガネス)が昨年11月の欧州組のみでの活動以来の招集となった。
メンバー発表会見に臨んだ森保一監督は、今回のメンバー選考についてコメント。オリンピック世代との融合などについてコメントした。
「カタール・ワールドカップに向けていよいよ最終予選を戦うことになると思います。厳しい戦いになるともいますが、一戦一戦最善の準備をして、全力で勝利を目指し戦うこと。そしてカタールW杯に向けて厳しいアジア予選を戦い抜いて、本大会に駒を進めるようにチーム一丸となって戦って参りたいと思います」
「最終予選の第1戦はホームで我々がスタートすることができます。ホームでの戦いの中で、今はコロナ禍でたくさんの地域が緊急事態宣言等の制限がある中、国民の皆さんは大変な思いをして過ごされていると思っています」
「我々の戦いをもって勝利を喜んでいただき、選手の頑張りを見ていただき、大変な思いをして生活をされている方々に励ましのエールとなるような戦いをしたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします」
ー今回の招集に関して、移籍等は関係あるのか。五輪代表との融合という視点ではどういう考えか
「メンバー招集に関しては、東京オリンピックからカタールのワールドカップ予選に向けての流れもありますが、今回はおそらく谷だけがA代表の経験を持っていなくて、最終予選のメンバーに加わることになりました」
「多くの選手たちは1チーム2カテゴリーの中、ラージグループとして活動してきた中で、A代表としてプレーしていたので、強い印象にならないのかなと思います」
「東京オリンピックを振り返った時に、最終予選のメンバーに選ばれてもおかしくない選手はいますし、選ぼうかなと思った選手もいます」
「選考基準は全てお話しできませんが、本人のコンディションや、本人のクラブでのことも考えて、それが本人のためにもなり、日本のサッカーのためにも後々なってくる。クラブのためにもなるという判断をして今回の選考に繋げたところもあります」
ーオリンピックのメンバーを生かしてチームを作っていく上での心境は
「オリンピックはオリンピックで目標を持ちながら我々は戦ってきた中で、これまでのオリンピック代表の活動、A代表の活動も全て今後の日本のサッカーの強化になるだろうと。オリンピックのその先の目標やチーム作りを考えながら、1チーム2カテゴリーで活動していました」
「オリンピックからA代表にというところでは、特にディフェンスラインの選手たちはオーバーエイジ、A代表の常連の選手たちがオリンピックチームに加わって戦ってくれました」
「オリンピックチームのメンバーをそのままA代表に移行しながら、今回オリンピックには残念ながら選ばれなかった選手たちと主に融合させて、チームのレベルアップを図りながら最終予選につなげていきたいと思っています」
「選手たちもA代表とオリンピック代表を融合しながら活動したり、これまで強化をしてきたので、別のチームや別のグループがそこで混じり合って、最終予選に向かうというような違和感はないと思っています」
「オリンピックをどう生かすかというよりも、A代表のさらなる強化のために2チームで活動したというのがあったので、違和感なく融合して選手たちの力を発揮できるかと思います」
ーオリンピックを終えて代表チームはどう前進したか
「どれぐらい前進したかと言われると、その度合いはメディアの皆さんをはじめ、我々の代表を見てくださっている方々に評価してもらえればと思います」
「どれぐらいかは分かりませんが、オリンピックに出た選手たちは実際の経験を持って、間違いなく全員がレベルアップに繋がる経験ができたと思います」
「日本代表を目指している選手たちは、オリンピックでの日本代表の戦いを見てくれたと思います。グループリーグ3試合、そこから決勝トーナメントで3試合。計6試合世界の強豪と戦った中で、我々日本代表の強みという部分と、最後足りなかった部分が出てきていたと思いますので、そこは1人1人感じて、日本代表のこれからの強化や選手個々の成長につなげてくれると思います」
「決勝トーナメントに入って、準決勝と3位決定戦で勝利できませんでしたが、スペイン代表はオリンピック前にヨーロッパ選手権で6名の選手がA代表を経験していた選手がいて、そこにオーバーエイジの選手が加わって、A代表に近い編成でオリンピックに臨んでくれました。そこで戦うことで、世界で勝っていくための基準というものをこれからの戦いに生かしていきたいですし、これからのチームの成長に生かしていきたいです」
2021年8月26日(木)17:35