★久々代表復帰のMF柴崎岳が最終予選、W杯本大会に向けて求めるもの「チームとしてどういう風に成長していけるか」

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レガネスの日本代表MF柴崎岳が、メディアのオンライン取材で、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選について語った。

9月からスタートするカタールW杯アジア最終予選。

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レガネスの日本代表MF柴崎岳が、メディアのオンライン取材で、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選について語った。

9月からスタートするカタールW杯アジア最終予選。日本代表は、30日から集合しトレーニングキャンプをスタートさせた。

初戦はホームで9月2日に行われるオマーン代表との一戦。2018年のロシアW杯アジア最終予選では、UAE代表相手に初戦で敗戦。初戦で敗れたチームがW杯に行けないという悪いジンクスもある中、その後は勝利してなんとか本大会に出場。ベスト16の成績を残していた。

試合前日の1日にオンラインでのメディア取材に応じた柴崎。チーム事情などもあり、2020年11月以来の代表活動参加となる。

久々の代表活動については「最終予選が始まるということで、これまでと違った戦いになると思いますし、非常に厳しい戦いになるということを自覚しながら臨んでいきたいです」と語り、「1戦目は大事ですし、出場権を獲得するためにも1試合目からしっかりした戦いを見せていきたいと思います」と初戦から結果を求めていくと意気込んだ。

柴崎はロシアW杯でも主軸としてプレー。最終予選も経験しているが、「僕以上に経験を積んでいる選手がチームにいますし、そういった選手たちがまだ経験が浅い選手たちに対して、特に試合中に見せるべき姿があると思います」と、経験者が若手をピッチ上で引っ張る必要があるとし、「そういった選手たちがリードして試合を優位に進めたり、経験の浅い選手がしっかり自信を持ってプレーしてもらうことが大事だと思います」と、チームとしてのバランスが大事だとした。

また「僕自身は最初にロシアW杯が終わってからずっと、一貫して選手の層というか、ベンチ入りを含めて本大会に臨まなければいけない。最終予選も色々な選手が出てこないと、安定したチームの戦い方ができないと言っていました」と、チーム全体の戦力について言及。「そういった意味では、1年前から僕がいない間に色々な選手が出てきて、僕のポジションだけではないですが、チームの中で競争もそうですが、色々な選手が出ても戦えるというある程度自信のようなものもできているので、それをこの予選で成長させていきたいと思っています」と、チームとしての戦力の底上げも最終予選で同時に行っていきたいと語った。

さらに「個人的には競争という感覚ではなく、チームとしてどういう風に成長していけるかにフォーカスしていますし、自分自身のパフォーマンスをどう出すかに集中しているので、コレクティブに戦っていくことが一番大事かなと思います」と、チームとしてのたたかいが重要だとも語った。

初戦で対戦するオマーンは2019年のアジアカップで対戦している。柴崎は「オマーンとは僕個人的にはアジアカップでやっていますし、非常に今も昔も簡単ではない相手だという風に感じています」と印象を語り、「ホームというアドバンテージはありますが、最終予選の1回目の試合という緊張感もありますし、個人的にはどういった試合になるかというのは見てみないと分からないなというのはあります」と、試合が始まってみなければわからないとした。

また「あまり情報がないので、試合に入ってから見るべきところがたくさんあると思いますし、今までやってきた日本代表の戦いをしっかり目指すことが大事かなと思います」と、ピッチ上で状況を判断してやっていくことが大事だともしている。

最終予選を戦う上で最も大事なことについては「チーム全体で誰が出ても高いパフォーマンスを出せることが大事だと思います」とやはりチーム力が大事だとし、「代表以外にもクラブの戦い、ケガ人など不測の事態も起こると予想できるので、現段階で多く試合に出ている選手だけでなく、色々な選手が出て戦えるチーム作りが大事だと思います」と、勝利を目指しながらも色々な選手に経験を積ませることも大事だと語った。

柴崎がプレーするボランチはこの1年間で競争が激化。その中でも、軸となったMF遠藤航(シュツットガルト)は柴崎との再会を楽しみにしていた。

遠藤については「航とはずっと一緒にやってきているので、お互いあまり意識せずともいる場所や、立ち位置は自分たちの中でこうだというのがある程度あると思います。より良い関係を最終予選で作り上げていきたいと思います」とコメント。「試合に出場したくないという意味ではなく、23人のメンバーで誰が出てもと森保さんもおっしゃっているので、選手層、チーム作りも含めて、11人だけでなく、より大きい幅でコミュニケーションをとって底上げすることが大事だと思います」と、やはり全体としての力をつけていくことをやりたいと語っている。

その柴崎の特徴は試合を読む力。そしてその判断でプレーを変えてチームを変化させることだ。

最終予選となれば相手の戦い方も様々になるがその点については「国によって自分たちのパフォーマンスと相手を比べて、僕らも強豪国とか自分たちと同じぐらいのレベルのチームと戦うときにタクティクスを考えてやるので、彼らも色々なことを考えてくると思います」とコメント。「事前情報があってもピッチの中で何をやってくるかわからないので、ピッチの中で判断するしかないと思いますし、引いた相手には焦らずにしっかりと相手を見ながら崩していくことが大事だと思います」と、状況判断が大事だと語った。

また「ボックスの中で10人、11人が止められたら崩すのは容易ではないので、そこを崩しに行かないといけないと思います」とし、「それができるだけの選手とコミュニケーションを発揮できればと思います」と、チーム全体でしっかりと崩す戦いをしたいと語った。

2021年9月1日(水)14:07

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